過去メールの整理整頓

7年程前から使用しているGoogleアカウントがあり、メールの整理をしていた。大学生~新卒の頃にやりとりしたメールが残されており、整理がてら読んでいた。

いくつか抜粋し、過去の自分に今の自分からコメントしてみる。コメントできる=少しは社会人として成長したのかな、と思った。
なお、監査法人に就職したことから、監査法人へ就職することを前提とし、事務所名等はわからないようにしている。

(略)タックスという分野にも興味を持っております。
××事務所においてタックスについての知識を蓄え、それを活かすことは可能でしょうか。
また、グループ会社への出向等の制度の状況を教えていただけると幸いです。

<上記に対するコメント>
タックスの定義をもう少し明確にした方がいいのは明らかだが、監査法人で得られる税金の知識は基本的に法人税、地方税及び事業税のみかと思われる。

監査法人のサービスラインは基本的に監査(昔は違った)なので、税金勘定に対する監査手続を行うことになる。

かつて所属していた監査法人では税金に触れる機会は税金勘定の監査手続を行うタイミングのみだった。納税額の証憑突合、税効果の検証が監査手続の中心だった。

監査法人で見る申告書は、別表4、別表5(1)が中心となるため、他の別表や地方税申告書は基本的に見ない(当人の意識次第だが)。

当然だが、監査法人に所属していると申告書を作ることは出来ない。ゴリゴリ申告書を作りたいのであれば、税理士法人、税理士事務所ないし会計事務所での修業が必要かと思われる。当然ながら、法人税と地方税(消費税もかな)以外の税目について経験を積むことは難しいと思われる。

ただ、監査法人でも自分のやる気次第で税金の知識を付けることは可能と思われる。いろんな法人の申告書を見る機会はあるし、各別表間の数値のリファレンス、どのように税金計算が行われているか、納税一覧のどの数字を仕訳計上しているか、等、学べることは多い。

個人的には、やはり申告書を自分で作ってみるのが一番理解が深まると思う。税理士法人に転職したことで決算~申告までの流れが分かったこと、申告書の作成方法について学ぶことが出来たので、とてもいい経験になったと思っている。

一方で、監査法人での経験がなければ、今の税理士法人では淘汰されていたと思われるため、監査法人へ就職して良かったと思っている(新卒で税理士法人に入っても良かったけど、会計士の独占業務である監査をやらずに税理士法人へ入るのはもったいないな、という気持ちもあった)。

グループ会社への出向の件は完全に個人の体験談になる。
出向を打診してみたが、うまく丸め込まれて叶わなかった。まあ、この人手不足の状況で他社グループ会社へ出向させるのは、監査法人に全くメリットがないよな。出向制度はあまり期待しない方がいい、と今でも思っている。

現段階で私は将来的に独立開業を考えております。
そこで××事務所は独立開業を後押ししていただける環境かどうか、ということを教えていただけませんか。

<上記に対するコメント>
入社前にかなり失礼な質問をしているが、学生だったのでリクルートの方も丁寧に答えてくれたのだろう。

独立を考えているのであれば、早い段階から色々学ばせてもらえる事務所の方が良いと思う。言い換えると、業務の全体感をいかに早く掴めるかがカギとなるだろう。その点を考えると、大きすぎる事務所は全体感を掴む経験をするのに時間がかかるのではないかと思っている。

ちなみに、監査法人が独立開業の後押しをしてくれる環境かどうか。現状は難しいのではないかと思う(ただでさえ人不足なので)。

当然ながら、独立開業すると自分でお客様に営業する必要がある。また、サービスも自分で考える必要がある。事務所に対して後押ししてくれる環境を求めるという姿勢ではなく、事務所で得られた経験をもとに、将来どうやって営業していくか、どんなサービスを提供するかを早めに考えていく必要があるな、と今更ながら思う。

もう少しで補習所の入所式もあり、そろそろビジネス用品を揃えていこうと準備をしております。そこで、仕事についてからのカバンについてお伺いしたいのですが、どのサイズのカバンを購入すればよろしいのでしょうか。ビジネスバッグ(手提げないしリュック)とキャリー両方を揃えておいた方が良いのでしょうか。

<上記に対するコメント>
手提げカバンは無し。リュック一択。監査法人時代はキャリーケースが必要だったが、今はほとんどリュック一つに収まる荷物量にまで減少したので、ほとんど使わなくなってしまった。

ちなみに、退職した上司に転職相談のメールを送っていた。約6年前に。

修了考査を受験して、公認会計士登録ができるようになる3年目終わりあたりでやめようかなと思ってます。もともと税務に興味があるので、公認会計士登録と同時に税理士登録をして税理士法人ないし個人の会計事務所で修行しようか…と悩んでいるところです!

結局、監査法人には4年在籍したが、その後税理士法人に転職していることから、約6年前から方向性は変わっていないことが確認された。

概ね、目標通りの人生を歩んでいる。

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