写真をセレクトする際の3つの基準
皆様どうもこんにちは!
フォトグラファーのKDです。
2022年もそろそろ半年が経とうとしておりますがいかがお過ごしでしょうか。
さて本日は
「写真をセレクトする際の3つの基準」
について書いていきたいと思います。
改めましてこの度、17万人を超えるフォロワーを有する @japan_city_blues の5月セレクターを務めさせて頂きました!
よっ、快挙!
というわけで、これを機に今回は選ぶ側に立った目線、選択基準を3つ公開したいと思います。
それでは早速いってみよう!
1.ピント
#Japancitybluesにタグつけされる作品は毎日おそらく150点以上。4日に1回のセレクトなので、毎回600点ほどは見ていたでしょうか。本当にひとつひとつが素晴らしく、選ぶのに苦労しました。
その中で割と、すぐにYES or NOで振り分けられた部分がありました。
それが「ピント」でした。
①は最も大事で最も難しい最初の関門かもしれません。どれだけレタッチが上手くとも、ピンボケだけは誤魔化せない。私も最高の撮って出し(RAW画像)を目指して日々精進しております。
では②ピント位置についてはどうでしょうか。
例えばセレクトさせて頂いたこの作品
中華街で、肩車された子供があえてボケて切り取られています。個人的に好きだなと感じたのは、ピントに意図を感じたからでした。
言語化するならこんな感じでしょうか。
1. まず中華街に居ることを見せたかったので背景にピントを当てた。
2. Fを絞っても(全ピンしても)いいところ、すべてを見せず手前をボケさせたのは「人」というよりは「人混み」を見せたかったから。
3. 画角は「人混みで自然と上を向いてしまう人の性質」を写しとったのかもしれません。その中で、ふと目の中に子供の影が横切ったところをパシャリ
もちろん真相は本人に聞いてみないと正直わかりませんが、
私個人としてはこんな脳内でどの作品も見ていたりします。
子供の気持ち、父親の状況、気温・時間帯、その日のイベント
今回はボケを使うことで、想像力が掻き立てられ、よりドラマチックな作品となっていると思いました。
②をまとめますと、大事なことは
「なぜそこにピントを当てたか?」ということです。撮影の際、F値やピント位置をもう少しこだわってみるとより作品に奥行きや深みが出るかもしれません。
2.画角や配色・ディテール
さて次は独創性の話をします。
私自身多くの有名スポットに訪れ、神と崇められる人たちが撮った作品を画角から真似ることから始めました。色も同様、初めはMr.Junyaの青に惹かれ
ほとんどの写真を青く染め、明瞭度やシャープネスを高めてみたものです。
しかし、なんせオリジナルが強すぎます笑
そして何故か似ないんです。青に深みが出ず、軽い青になってしまい、シャープの質も違う、、、
さらに言えば、憧れているカメラマンの数も多いんです。
どういう現象が起きるか。
似たような作品が同時にこの世に溢れてしまう。ということです。
もちろん悪いことではありません。
カメラ仲間とその日真似ながら撮った思い出が残ったり、憧れの人になんとなく近づくことで幸せを感じる人も沢山いるでしょう。
私もいまだに尊敬する写真家の作品を真似させてもらってます。
しかし!セレクトという目線では(ここ大事)
セレクトという目線では、数ある作品の中から最後の最後でどちらかを選ばないといけない時、どうしても脱落してしまうんです。
心苦しいのですがそんな状況でした。
①オリジナルスポットで、
②オリジナルの画角を追求した、
③その場面にマッチしたレタッチ方法
圧倒的な芸術家・写真家を目指すには私もまだまだ先が長そうです。
3.被写体選択
最後の基準は「被写体の選び方」です。
まずスナップの被写体と言われるとどんな人をイメージするでしょうか。
・年長者(おじいさま、おばあさま)
・浮浪者
・子連れ、家族
・サラリーマン
こんな感じでしょうか。とりあえず彼らをそれっぽく撮っとけばいいんでしょ?としばしば言われてしまうことも事実です。
しかし、そんなことないですよ?
そんなことないんですよ!(2回目)
これはネイチャー勢にも改めて物申したい!
ポツンなんだから誰でもいいじゃん?
いいえ、そんなことないんです!(3回目)
多くの人が勘違いしています。
スナッパーの多くはそこでどんな人が通って欲しいかきっちりとイメージしています。もしくはその場にマッチした光景を目撃して撮影しています。
理由はあくまで、被写体を情景の一部として/デザインのひとつとして捉えているから。
・背丈
・服装
・スタイル
色んな要素を鑑みて、スナップを撮っています。
※個人的な意見を含みます。
彼じゃないとダメなんですよ。
彼女じゃダメなんですよ。
そんな思いが伝わってくる作品を選びました。
有名スポットでただ撮るのがインスタグラマー
その場所で何をどう魅せるか考えるのがストリートフォトグラファー
ある尊敬している人の言葉です。
はい、今考えました。笑
総括
というわけで今回はセレクトする上での私なりの基準について書いていきました。抽象的な部分も多いですが、今後撮影する上で参考になった部分があれば非常に嬉しく思います。
また今回何より、セレクトをしていく中で自分自身がどんな作品が好きかということを改めて考えるきっかけになりました。素敵な経験をさせてくれたkickさん、seijiさんに心から感謝致します。
”Japan City Blues”
日本の都市景観に個々のブルースを感じさせる作品をこれからも楽しみにしております。
おまけ
4月の末頃、突然kickさんから連絡がありました。
え?
え?
えええええええ
ひさしぶりに嬉しすぎて頭が真っ白になりました。
何故ならそれは私が写真を始めた頃から一番憧れてたHubであるJapan_City_Blues のセレクターになるという話だったんですから。
カメラを始めた当初からブルースマンになるのが目標でしたし、kickさん、seijiさん、今は抜けられましたが、shirako姉さんは私の憧れそのものでございました。
その仲間入りのような気持ち。光栄でしかない。
そう思いながら返信した内容はこうでした。
皆様も気持ちの伝え方はしっかりと考えた方がいいと思います。
ではまた次回!
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