煙道 遊(えんどう ゆう)

今思ったことを後で振り返るために書きます。大学生。そろそろ新卒。 面白い文を書きたい。…

煙道 遊(えんどう ゆう)

今思ったことを後で振り返るために書きます。大学生。そろそろ新卒。 面白い文を書きたい。 【Twitter】https://twitter.com/kodaijin_ 【はてなブログ】https://kevin0029.hatenablog.com/ (浪人中や大学生活の内容多め)

最近の記事

メイド喫茶に行ってみた。

最近、何事に対しても反応が鈍くなっている。 痛みに対しても喜びに対しても、反応が悪く、まるで若者とは思えない。 これはいかん、何か新しい刺激を与えて身体に喝を入れねば、ということで今まで行ったことのない場所に赴くことにした。 そう、メイド喫茶である。 特段メイド好きでもなければコスプレ好きでもなかったので、今まで触れてきたことが無かったが、だからこそこの機会に行ってみようと思った。 メイド喫茶といっても、最近はメイドカフェやコンセプトカフェ(通称コンカフェ)という呼び名

    • 2月に観た創作物

      1.バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる 日本マイクロソフトの代表取締役社長を務めた経験のある成毛眞さんの本。 文章力について検索すると割とヒットする本で、何度か見たことがありサクッと読めそうだったので購入に至りました。 自分の文章を「バズる書き方」のお手本として挙げているのはすごい度胸だと思いつつ、確かに読みやすかったです。 割ときちんと書こうとすると際限なく推敲してしまう方なのですが、推敲の重要性が強調されていてなんとなく後押しされた気分になりました。 読み

      • 1月に観た創作物 感想

        1.ナナメの夕暮れオードリー若林さんの3作目。 ちなみに1, 2作目はまだ読んでいない。 いつかのあちこちオードリーで、中田敦彦さんとの話の中で、「俺はもう自己分析大体終わった」「今は他人が考えていることに凄く興味がある」と仰っていて、どんな人なんだろうと興味を持ちました。 他者と違う自分という出発点から、自分とはどういう人間なんだろう、何故人と違うのだろうということを考えざるを得なかった、その切実な心境が綴られています。 読んでいく中で、年を取るにつれ、変化していく自分や

        • 卒論

          疲れた。 疲れている。疲れ切っている。いや、疲れ切った。 疲れたという言葉で表しきれない。 これが疲れたでないなら何と呼ぶのか僕は知らない。 かつてないほど疲れたとは言い切れないがかなり疲れている。 疲れまくっている。 過去一でないと疲れたと言ってはいけないというルールは通用しない。 息抜きをしようとしても頭に不吉な未来がちらついて疲れる。 疲れないようにしようとすることに疲れる。 疲れていないと自分を騙そうとすることに疲れている。 これからさらに疲れるだろうという

          『安心大学生』【三題噺】

          「そうだねぇ…じゃあまずこれから試してみたら?」 そう言って、香織はスマホの画面を差し出した。 口に含んだカルボナーラを飲み込み、視線を上げると、妙なアプリ画面と文字列が目に入る。 「『安心…大学生』?…なにこれ、流行ってんの?」 「そうなんだよ!私も昨日学科の友達から教えてもらって。大学生くらいの子が来て、男友達として一緒に遊んでくれるんだって。恋愛関係とか抜きで遊べるから、マジで良いらしい!」 内心、胡散臭いなと思いつつ、 「へぇ~。世の中色んなサービスがあるもん

          『安心大学生』【三題噺】

          大谷翔平の凄さは解像度

          大谷翔平選手の人となりや野球について特に詳しい訳ではないので、恐縮ですが、日々のニュースに触れる中でどうしても情報が入ってくるので、自分の知っている範囲内で、仮説として書いてみようと思います。 1.凄いとされているのは結果 ニュースで流れてくる大谷翔平選手の凄いとされている所は、なんといっても、現代のベースボールで誰もやってこなかった「二刀流」を大リーグの舞台で成功させ、投手で10勝、打者で本塁打王、WBCでもMVPに輝いたという規格外の「結果」です。最近は人柄などが評価さ

          大谷翔平の凄さは解像度

          【三題噺】『実家に帰ったらおじさんがむしょくになっていた。』元旦、レモン、集団行動

          元旦。 母方の実家に帰省していたぼく達は、祖父母からお年玉と入学祝を貰い、ほくほくしていた。今年から高一になる姉は、遂にアイドルのアルバムを買えると息巻いていたし、ぼくはぼくで中学入学を機にバスケットボールシューズを新調出来ると胸を高鳴らせていた。 「入学祝いも重なって今年のお年玉は大漁だったね!」 珍しく上機嫌な姉に、そうだねと適当に相槌を打ちつつ、ぼくはトイレに行くふりをして姉の忘れているもう一つ収入源のもとへ向かった。 忍び足で三階に上がり、古びた木のドアの前に立つ

          【三題噺】『実家に帰ったらおじさんがむしょくになっていた。』元旦、レモン、集団行動

          【三題噺】中東の魔人

          お題『中東の魔人』 「最期に…」 「一度でいいから…」 「揉んでみたかった…なぁ…」 権六は燃え盛る炎の中で、息も絶え絶えに呟いた。 権六は今年で25歳になる真面目な男だ。 家柄はそれほど良くないが、厳格な父のもとに生まれ、幼いころから学業に励んだ。決められた規則は破らず、ほどほどに優秀な成績を修め、数年前から官員として町の役場に勤めている。職場に女性は少なく、厳しい父のこともあって、権六は未だ女を知らなかった。 そんな日々を過ごしていた権六に、先月父が「おしん」という女

          【三題噺】中東の魔人

          ペンネームをば作らむ

          1.ペンネームってなんだ  ペンネームやハンドルネームは、自分が自分の名付け親になるという点で面白いと思う。 グレーという言葉があるおかげで、灰色という状態を白色か黒色のどちらかに分類せずに済んでいるように、親が子に願いを込めて名を授けるように、書き手としての自分に新たな名を与えることで、自分の中の名も無き部分が新たな輪郭を得るのかもしれない。 そんなわけで、凝り性なので一生考えてしまうが、文字面として読者の記憶にスッと入り、文体の世界観ともマッチしつつ、ユーモアとエレガ

          ペンネームをば作らむ