『私の解放日誌』は人生の処方箋
風邪薬みたいなドラマでした。風邪を引いていない人が薬を飲んでも効かないように、このドラマが刺さらない人は登場人物たちが抱える田舎の閉塞感やだれからも愛されない孤独、何者かにならなければという焦燥感とは無縁なのかもしれません。本来的にはそれがいいのでしょう。でもだれしも、あした風邪を引くかもしれない。そんなとき、このドラマは心に効く薬になると思いました。そしてわたし自身も、風邪薬のような脚本を書きたいと影響を受けた作品です。
主人公のミジョンは、両親とふたりのきょうだいと