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イタリアサッカーに挑戦する前に読んでほしい記事

こんにちは。

今日はイタリアにサッカー留学をする際に評価を受けやすい選手・受けにくい選手について触れたいと思います。
書き方的に正しくは留学に「挑戦したほうがいい選手」と「挑戦してもいい選手」という方がイメージし易いかもしれません。


イタリアサッカーとは?

ざっくりと…
日本人にとってイタリアサッカーは「カテナチオ」(守備)のイメージが強いと思います。
時代の最先端を行くサッカーではなく信念と誇りを貫くサッカーで今日までの歴史を築いてきました。
チームとして攻撃的サッカーをすることは少なく相手のスタイルに合わせてスタイルを変えていく事が多いリアクションサッカーです。
その中で前線からハイプレッシャーをかけるか、引いて守るかといったように守備ベースのサッカーだと言えるでしょう。


リーグの特徴

イタリアリーグの特徴といえば「戦術」。
これはリーグレベルに関係なく問われます。
個人戦術、所謂「ボールを失わない」とか「ボールを受ける体の向き・スペース」は大前提としてチーム戦術を最も重要なポイントとします。
「型にはめられたサッカー」と表現すると分かり易いかもしれません。
チーム戦術が最も重要で各ポジションに割り振られる役割がハッキリとしています。
これがイタリア人監督達が「戦術マニア」と言われる所以です。
裏返すと留学生は本当にスーパーな選手でないとその国のサッカーで育ち、その国の言語が母国語の選手を差し置いてスタメンに名を連ねるということは難しいということになります。


イタリア人にはない日本人選手の特徴

日本人は極めて献身的でチームのバランスを見てプレーすることが出来、且つその中で自身の特徴を発揮していくことが出来る人種です。
この特徴はイタリア人では埋めきれないパーツとなります。
但し、このストロングポイントがウィークポイントになる場合があります。
それは日本人選手がカバーリング出来ることからイタリア人を自由奔放にプレーさせてしまい、「自分の本来のプレーが出来ない」や「責任の矛先を自分に向けられる」等、自分の首を締めることにも繋がることがあるので「ストロングポイントだから!」と思い込まないことも大切でしょう。


イタリアサッカー留学に挑戦したほうがいい選手

まず、僕が留学生を送り込むリーグは基本的に3リーグで下から6部、5部、4部です。
6部のチームに送り込む場合は5部昇格を狙えるチームにしか送り込みませんので実質的に力を入れているのは5部と4部と言えるでしょう。
イタリアサッカー連盟の規定により4部はアンダーカテゴリーの選手を4名スタメンに起用しなければいけないという規定があり、5部は2名スタメンに起用しなければいけません。
なのでまずアンダーカテゴリー世代の選手は重宝され易いです。
そしてプレーがハッキリとしている選手。
「ドリブルは誰にも負けない」とか「キック精度は誰にも負けない」など分かり易い特徴がある選手です。
「間で受けて小さいスペースで…」全盛期の香川真司のようなタイプ選手は5部、4部では評価をされません。というのもリーグテクニックレベルに対してフィジカル面での強度が高すぎる一方で選手間の距離が遠いためです。
なのでシンプルに「フィジカルでは誰にも負けません」という選手は是非イタリア留学に挑戦してほしいと思います。


イタリアサッカー留学の挑戦してもいい選手

まず、アンダーカテゴリー以外の選手はイタリア語が流暢で無い限りかなり難しいでしょう。
あとは挑戦した方がいい選手とは逆でプレーがハッキリとしていない選手。
足先でプレーしない選手と言えば分かり易いでしょうか。
イタリアにとどまらずヨーロッパのサッカーは自陣DFラインから敵DFラインは非常にコンパクトですが選手間の距離が日本に比べて遠いです。そのため足先でのプレーは通用しません。日本での「上手い選手」とヨーロッパでの「上手い選手」は根本的に違います。
「テクニックがある」だけの選手はヨーロッパではほとんど活躍出来ないでしょう。
あとは人間的に明るくない選手。
相手はイタリア人です。オーバーなくらい明るく振る舞える選手でないとチームに馴染むことは難しいでしょう。


まとめ

以上のポイントを簡単にまとめましたがこれはあくまで5部、4部リーグでの話です。
プロとしてでなく「留学生」としての生活は多くのストレスがピッチ内外でかかります。相当の覚悟と共に挑戦しないと簡単にメンタルはへし折られるでしょう。
ですが、それでも熱い気持ちをもってイタリアサッカー留学に挑戦したいという選手は是非挑戦すべきだと思うしもし僕を通して留学されるのであれば全力でサポートさせていただきたいと思います。

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