南大東島旅行記 観光編
前回の南大東島旅行記おてつたび編に引き続き観光編です。
あまりにDeepで面白い南大東島の観光名所をまとめました。
情報は2022年1月中旬のものです。コロナ禍で臨時休館もありえるので、訪れる際は随時最新情報をご確認ください。
南大東島の概略
南大東島は沖縄の東方約360kmの位置にある``絶海の孤島‘‘。サンゴ礁が隆起してできた地形のため、外側が一番標高が高く、内側に行くにつれて標高が低くなります。中心部にある湖沼地帯は海抜０mにあたる面白い地形をしています。このため砂浜はなく、周囲の海は非常に深くなっています。
今から4800万年前に赤道付近でおこった火山隆起で誕生し、長い年月をかけて今の位置まで北上しました。今も年約７cmずつ沖縄本島方向へ向かって移動しているようです。このため、沖縄本島や本州とは全く違う生態系が保たれることとなりました。また、玉置半右衛門を中心とした八丈島系住民により開拓が始まったのが1900年で歴史や文化は比較的新しい島です。相撲や羊羹など江戸の文化も見られます。
アクセス
飛行機と船の2択ですが、飛行機がおススメ。
那覇空港から琉球エアコミューター（RAC）が一日1~2便。年末年始などの繁忙期は臨時便も含めた3便。個人的には午前便は朝が早いので午後便をおススメします。
定期船だいとうは沖縄本島と南大東島を約15時間で結びます。結構揺れるそうで、島の人はほとんど飛行機を利用しているようです。
宿泊先
宿泊は選択肢が限られてきます。島で一番のホテルがホテルよしざとさん。中心部に近いので買い物や食事になにかと便利です。
私がお世話になったのは空港の近くにある月桃ムーンピーチ。旅人が集まるゲストハウスといった感じです。日によりますが夜には豚汁やたこ焼きパーティーが開かれるので、交流したい人にはもってこいです。
おすすめ観光スポット
島は一周約20kmで観光には車や自転車が必須です（滞在中に島一周マラソンしてる人がいたので健脚の人ならいけるかもですが、割とアップダウンもあり絶対おすすめしません）。
南大東空港とふるさと文化センターでは電動自転車のレンタルがあります。もしくは各宿泊先でも自転車や車のレンタルを行っているようなので、行く前に電話で予約をしておくのがベター。詳しくは南大東村観光協会もしくは各宿泊先にお問い合わせください。
ケービングツアーや自然ツアーなどの各種ツアーもたくさんあります。私も植物観察ツアーとナイトツアーに参加し、南大東島の自然についての知識を得ることができました。めちゃめちゃ面白いのでぜひ参加してみてください。詳しくはエコツアーを実施されている東さんのfacebookで。
その１ 星野洞
東洋一の美しさと言われる鍾乳洞。大小さまざまな鍾乳石が天井や地面から生えており、バリエーションの多さと規模に圧倒されます。こうもりが住んでおらず糞害がないため全体的にきれいで見やすいです。普通に回れば1時間程度で見ることができます。
入場料は大人800円、子供300円。
その２ バリバリ岩
地殻変動のエネルギーによって岩山が裂けてできた割れ目。入口から進んで行くと途中で洞窟のように暗くなりますが、勇気を出して下りましょう。そこはジュラシックパークのような世界が広がります！先ほどの星野洞と合わせて、南大東島に来たら絶対に立ち寄りたいスポットです！
その３ 日の丸山展望台
島の南側にある唯一の展望台。さとうきび畑を一望することができます。島の外側の標高が高く、中央部が低いすり鉢型の地形であることが分かります。晴れた日はさとうきびと青空のコントラストが美しいです。
その４ 海軍棒プール
島の南東部にある深さが3mのプール。プールといっても岩をダイナマイトでくりぬいて作った海水100％プールです。島が断崖絶壁のため子供が遊べるようにと塩屋プールと合わせて作られました。中で魚が泳いでいたり、波が高いと荒波が入ってきたりと大自然を感じられる面白いプールです。近くに更衣室やシャワーはないので泳ぐ際は自己責任で。
またすぐ近くには天然記念物の南大東島東海岸植物群落があり、ミズガンピなど大変貴重な植物を観察できます。見ただけではわからないと思うのでガイドを利用するのがおススメ。
その５ 本場海岸
島の最北部にある、個人的は島一番のお気に入りスポット。
特に何があるわけではありませんが、美しい海が広がります。島の外れに位置しており人も少ないので海の音を聞きながらのんびりしたい人におすすめ。
その６ 塩屋海岸
島の南西部にある海岸。常に荒々しい波が打ち付け大自然を満喫できます。
ここにもプールがあり、海軍棒プールに入れないときはこちらに入ることが多いそうです。ちなみに塩屋とか本場とか星野とかは全て人名。このあたりは塩屋さんが中心になって開拓したのかな。
その７ 島まるごと館
島の中央部、旧南大東空港の滑走路上にある島の自然を中心に展示する施設。島特有の生き物や地形について学ぶことができます。ここで自然や風土について学んでから島中を巡るのも一手。入館料は大人200円、子供100円。
その８ ふるさと文化センター
島の中心部に位置する民族資料館。相撲の化粧回しや島独自に流通していた通貨、昔の農耕器具等が展示されています。また電動自転車が5台あり1時間から1日まで借りることができます。島の移動にはかなり楽で私も助かりました。1日借りて島中の観光スポットを巡るのがおすすめです。入場料は大人200円、子供100円。
その９ いちごいちえ
観光というより食事処、いちごいちえさんです。食事処はすべて島の中心街に密集しています。南北大東でしか食べられないのがこの大東そばと大東寿司。セットで1000円とリーズナブルに島の名物を頂くことができます。
その１０ 星空
もはやスポットではありませんが、南大東の星空は本当に素晴らしいです。
絶海の孤島であり周辺に明かりがほとんどないので、晴れた日には満点の星空を見ることができます。見えすぎて怖いくらいです。人生で見た中で一番きれい！！！
お土産
島にはスーパーが数件ありますがお土産屋さんはありません。
荷物になるので帰りに南大東空港で買うのがいいでしょう。
おすすめはえんどう。ほどよい甘さがやみつきになります
甘口と辛口があり、酒の肴には辛口がよく合います
まとめ
ここまで、8日間滞在した南大東島の観光情報をまとめてみました。
個人的な南大東島を120％満喫するためのポイントは以下の3つです。
①移動のために車や電動自転車を確保しよう
②ツアーに参加しよう
③南大東村観光協会のFacebookをこまめにチェックしよう
繰り返しますがツアーは特におすすめです。あえて記事中には書いていませんが、南大東の風習とか歴史とかの雑学がひたすらに面白いです。こんなに面白い島が他にあるのなら教えてください。
沖縄本島や他の離島とはまた違った自然や文化に恵まれた南大東島。
日常を忘れて大自然からパワーをもらいに行きませんか？
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