12の太陽星座【12・魚座】

魚座（うお座）は、‘大きな愛で包む女神’！

魚座（うお座）
　Pisces
　2月19日～3月20日頃
　‘i believe’（個や相手の存在を超えた視点から世界と繋がる）
　支配星/ルーラー：木星、海王星
　（物事を拡大していく星、
　　あらゆるものごとの制限を超え理想を拡大させていく星）
　キーワード：水・癒し・夢・想像力・感性
　対応するハウス：12ハウス
　対応する体の部位：腎臓・肺
　2区分：女性宮
　3区分：柔軟宮
　4区分：水
　

魚座を一言で表すと、「大きな愛で包む女神」です。
想像力豊かで芸術センスに溢れ、感覚的なことを絵画や詩、音楽などで表現するのが得意な傾向のある星座です。ロマンチストで夢見がちなところもありますが、弱いものを放っておけない優しい心の持ち主でもあります。共感能力に優れ他者の悲しみ、問題を自分ごとのように感じるためトラブルに巻き込まれることもありますが、人とのつながりを大切にします。争い事を嫌い、誰からも愛される存在として人々の輪の中に溶け込みます。

水の星座グループ（蟹座、蠍座）の中で魚座は、地球上のあらゆる水が注ぎ込む「広大な海」のイメージがあります。雨も河川の水も海へ至るように、海はどんな水も無条件に受け入れる、大きな器のような存在です。さらに海には世界の大陸とつながって、すべての生命の始まりともいわれます。そのイメージが、12星座の一番最後の星座として、ひとつのサイクルを終わらせ次のサイクルへ繋げる魚座の役割に重なります。インスピレーション、想像の源泉として霊的世界へ繋がる魚座は、こうしてクリエイティブな感性を受けます。

ギリシャ神話での魚座は、美の女神・アフロディーテとその子エロスと言われています。神々が川のほとりで遊んでいると、目と口から火を吹き出し100の首を持つ恐ろしい怪物・テュポーンが現れました。神々は慌ててそれぞれ動物の姿に変身して逃げ、アフロディーテもエロスと共に魚に変身して川へ逃げました。この時、はぐれないよう互いの足をリボンで繋ました。この時の姿が親子の愛に満ちていて、星座になったということです。

神話の、親子の無償の愛と信頼が、他者とのあいだに境界線を設けず、見返りを求めず愛を与え合う魚座の姿に重なりますね。また、二匹の魚のうち一匹は現実の世界を、もう一匹は霊界を表すとされます。この両方が結ばれた魚座には、目に見えないスピリチュアルな感性を持ち合わせる人が多いと言われています。

他者の気持ちを深く理解する優しい魚座さんですが、ときどき「自分が理解しているように相手も気持ちをわかってくれているはず」という思い込みを持つことがあります。ときに真意がうまく伝わらず誤解を招くこともありますが、ご自分の気持ちに正直で偽りなく行動する誠実さは、魚座さんの特徴のひとつです。

職業：ミュージシャン、セラピスト、アーティスト、ホテルマン、医師、看護師、占い師、詩人、ファッション系、水産関係、福祉関係、漁師、バーテンダーなど