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山桜蝶のストーリー

「山桜蝶」は私が切り絵作家として、最初にデザインした作品で、今でも思い入れがある作品です。

初めての切り絵

作家になる前、私はただただ蝶の絵を描いていましたが、切り絵用の描き方はしたことがなかったので、ここを切ったら途切れるとか、あんまり考えずにやっていました。

いざ、切ってみると、切ってはいけない目の部分を切ってしまう、上手く切れずにボロボロになる、そもそもどう繋がっているか分からないなど散々な結果になりました。

その試作品はとてもじゃないですが人に出せるものではありませんでした。

今でもその試作品は捨てずにフレームに入れて飾っています。それは、その失敗したときの記憶を忘れないためです。

失敗した後にここにつながる部分を作る、力を入れすぎないように切る、無理に剥がさないなどと今度こそ成功するために色々と考えました。

結果、2回目は上記の画像通りにきれいに切れました。


和柄「桜紋」

桜は日本人に最も親しまれる花であり、古来より、その散り際の儚さゆえに諸行無常の感覚にたとえられてきました。現在では菊と桜が日本の国花に指定されています。

文様として平安時代から公家・武家ともに数多くのものに使用されてきました。また、神紋として神社に多く用いられています。衣装や日用品、武具に至るまで、さまざまなものに施されており、その種類は200種を超えるといわれています。

山桜は桜紋の1つで、桜の花びらに白い筋が入っているのが特徴です。


作品の特徴

私は蝶の家紋をモチーフにした絵を描いて、そこに和柄を入れています。今回は「揚羽紋」をベースに翅を「山桜」の形にしたシンプルなデザインの蝶です。


最後に

このようにnoteでは作品の制作話や和柄の歴史や意味について書いていこうと思います。




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