森木大智、阪神入団までの道~高知新聞紙面で振り返る
中学時代に軟式野球で150キロの速球を投げた逸材は、プロ初登板でも大器の片りんを見せた…。阪神タイガース期待のルーキー、森木大智投手=高知高校出身=が2022年8月28日、プロ初登板、初先発を果たした。打線の援護がなく6回3失点で初黒星となったが、五回までは1安打、無失点の堂々デビュー。今後の期待を膨らませる力投だった。次回登板での初勝利を願いつつ、中学時代からプロ入りまでの歩みを地元紙・高知新聞の紙面で振り返る。(以下、敬称略)
150キロにどよめき
同校系列の高知中学にいた森木は、2018年8月2日の四国中学校総合体育大会・軟式野球決勝で150キロをマークした。高知中は森木を含む3投手で零封リレーし、優勝した。
3日付朝刊運動面では、森木がボールをリリースする瞬間の写真が目を引く。その下に「森木150km」の見出し…ん? よく見ると150kmの部分は電光掲示の画像のはめ込み。球場の雰囲気が感じられる編集だ。
サイド記事には、「県内ベテラン監督も『見たことない。140キロで十分すごいがで…』とびっくり仰天の数字」との反応が紹介されている。
ただし、森木本人は浮かれてはいなかった。「この夏の目標にしていたので、よかった」とは言っていたが、「数字よりも、チームのために投げるのがモットー」。記者も「謙虚な上に向上心も強い」と紹介しており、高校での飛躍を感じさせる紙面だ。
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