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高知新聞社
2021年10月6日 18:05
【第一部第1話 無料公開中】「闇ルートで県外に流せば、1キロ400万円の時も」…。近年、採捕量の激減から取引価格が高騰するニホンウナギの稚魚、シラス。「白いダイヤ」と呼ばれ、人々の欲望を引き付ける。全国的に密漁や闇取引が横行する中、仁淀川や四万十川という全国屈指の好漁場を抱え、「日本で1番採れる」という高知から、謎の多いシラス漁と流通の実態に迫る。(高知新聞取材班)高知新聞紙上で今年1月から全
2021年10月6日 17:03
「どうせションベン刑だと思ってなめてるだろ!」
2021年10月6日 17:02
2016年6月。高知県内の養鰻(ようまん)業者でつくる県淡水養殖漁業協同組合のメンバーが、要望書を携えて上京した。向かったのは永田町の衆院議員会館。高知1区選出の中谷元氏の事務所だった。
2021年10月6日 17:01
2018年10月。当時の安倍晋三首相が臨時国会の所信表明演説でこう強調した。
2019年3月、東京・霞が関の水産庁。70年ぶりに抜本改正された漁業法を周知するため、都道府県の担当者が集まった。席上、水産庁側が突然切り出した。
2021年10月6日 17:00
シラスウナギ取引の適正化に乗り出した水産庁だが、漁業法の改正は〝外圧〟の影響が大きく、所管官庁としての主体性がいまひとつ見えてこない。
改正漁業法でシラスウナギの密漁を厳罰化する一方で、流通の細かいルールづくりは“地方任せ”のような緩い姿勢を見せる水産庁。
2021年10月6日 16:59
高知市の浦戸湾や仁淀川河口ではかつて、暴力団の管理下で大規模なシラスウナギの密漁が行われていた。張り網で一網打尽にする乱暴な漁法。その“親方”を務めていた男が語る。
2021年10月6日 16:58
シラスウナギ密漁の罰則強化に端を発した漁業法改正。それに伴い、シラスの流通も自由化される。
2021年10月6日 16:57
ウナギ問題を長く研究し、高知県にもたびたび調査に訪れている中央大の海部健三教授(保全生態学)は「シラスウナギを巡るルールは各県ばらばらだが、高知の制度は特に搾取的だ」と非難する。
2021年10月6日 16:56
高知県しらすうなぎ流通センターは1996年に設立された。県内で採れるシラスウナギを集出荷するこの組織は今、シラス流通の「正規ルート」に位置付けられているが、かつては黒いうわさが張り付いていた。
看板商品は炭火でじっくり焼き上げたウナギ。身はふっくらとして甘いたれとよく合う。
2021年10月6日 16:55
取材のきっかけは、1本の火炎瓶だった。