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超入門資本論 を読んだ。

経済学を学んだ著者が、実社会に出て一番役に立ったのはマルクスの「資本論」だったそう。
現代風に分かりやすくアレンジされた、読みやすい本です。

資本主義の大前提


1.  商品の値段は、どれだけ労力をかけてつくったか、という「価値」で決まる。
(手作りの刺繍の布>機械の刺繍の布)

2. 給料を決めているのは、労働者がその仕事をするために必要なコスト(=体力の回復•維持にかかるコスト)の合計。つまり、年収1,000万でも、精神的なストレスのかかる仕事であれば、回復するのにそれなりの費用がかかる(=年収1,000万でも生活がカツカツ)

利益を求めるほど会社は厳しくなる


1. 業務効率化(=機械化)→他社より生産量増大→一時的に利益up →遅かれ早かれ技術が普及→商品の価値ダウン→コモディティ化

2. 企業が利益を生み出せるのは、労働者が付加価値を生み出すから(機械は付加価値を生まない。減価償却されるだけ)→機械化されると労働者が減るので付加価値が減る→利益が減る→薄利多売
•••その一方で給料も減るから消費者は買うことができないという矛盾

*不景気は一種の試験。強い企業だけが残る。

しんどい生き方からの脱出


1.労働者が給料upするのは成果を上げたからではなく「生活費」が上がったからorストレスが増えたから→いくら稼いでも豊かになれない→自分にとってストレスのない仕事をしよう

2.フリーランスマインドを持とう

①変化耐性をつける
 変化に慣れていないと変化が怖くなる。今の会社にしがみついてしまう。大体の人は、他で働く能力がないことなんてない!怖くて動けないだけ。他にお金を稼げる手段を持っておく。

②能力を汎用化させる
 仕事を作業内容から切り離し、どう役に立っているのか考え、ほかの業界でも応用できるスキルに変える。

③自分の売り物を用意しておく
=価値。時間とコストをかけて自分だけの売りをつくる。

感想


社会を構成するルールを知っておくと生きやすくなる。
本は読みやすいが、整理しながら読まないと、理解が深まらないかも。

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