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世界は夢組と叶え組でできている、を読んだ

あなたの夢はなんですか?とか、
やりたいことはなんですか?とか

聞かれるたびに、無い自分はダメ人間…? ウーン、ウーンと考えていた私。
夢がないと生きてちゃダメなの?!と思うこともあるけど、就活でも何でも、夢を語ることが求められる世の中。

つい最近も、「転職したい気がするけど、何やりたいんだ、わたし?」と、ずーっとずーっと考えていました。

その際に出会ったのがこの本。
桜林直子さんの「世界は夢組と叶え組でできている」でした。

世の中には、「やりたいことがある人(夢組)」と、「やりたいことがない人(叶え組)」がいる。そして「やりたいことがある/ない」の傾向は、自分の意思で突然変わらないのではないか?という考察。

「夢組」のことは、「未来型」とも表現しているが、「ゴールの設定を先に決めて旗を立て、そこに向かって道をつくってすすめる人」。
一方「叶え組」は「過去型」とも表現しているが、「すすみながら好きな方向を選び、結果歩いた記録をあとから振り返ると地図になっている人」。

どちらがいいではなく、それは性質であり、このふたつは組み合わせてチームになるとうまくいくらしい。
「叶え組」は、「夢組」の見ている未来を一緒に見ることで、はじめは他人の未来だったものが、自分の未来になっていく。「夢組」の夢を叶える力になれるのである。

桜林さん(通称サクちゃん)も、「やりたいことがない人」のひとり。今されているクッキー屋さんも、決して「やりたかったこと」や「夢」ではない。
シングルマザーが子供と生活するのに「お金と時間がない」というのがイヤで、「ひとの半分の時間でひとの2倍稼ぐ」という目的のために、出来ることの中からしょうがなく始めたことらしい。
そして、夢中になれるやりたいことを見つけられなくても、すこしずつでも「このほうがいい」と思える状態に向かうことを大事にしているとのこと。

自分が「叶え組」ならば、目の前のことにちゃんと向き合って判断しながらすすんでいたら、広場がある。

やりたいことがないからこそできることや役に立つことがたくさんあって、役割のちがいだ。

そう思いながら生きるのもアリかな、と思った。

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