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おばあちゃんと車

おばあちゃんの愛車を譲り受けました。
車内で音楽を聴くためのBluetoothも高速道路の通行料金を自動的に払ってくれるETCも付いていない薄ピンク色の古い車。
古いけれど手入れは行き届いています。

高齢ドライバーによる交通事故のニュースをよく見聞きすることもあって、事故を起こす前に免許を返納しておこうと決意を固めたようでした。
「ばあちゃんの愛車、高知へお嫁に行っちゃったね。」と、寂しそうなLINEが届いていました。
免許を返納して車がなくなると生活がガラッと変わるから無理もありません。

おばあちゃんは軽トラックの方がよく運転していた気がします。

高知をはじめ、公共交通機関が都会ほど充実していない田舎での暮らしには車が必要不可欠。
おばあちゃんが住む地域も車がないと外出は難しく、お出かけや友達とのおしゃべりが大好きな性格なのに車なしでやっていけるのだろうか、おばあちゃんから移動手段を奪ってしまったのではないかと心がチクリとしました。

外出機会の喪失
買い物難民
公共交通機関の減少など地方には課題がたくさん。

そんな大きな問題を前にしてわたしにできるのはとってもちっぽけなこと。

おばあちゃんの愛車を大切にして乗るだけです。

ナンバーはおばあちゃんがお気に入りの番号をそのまま引き継ぐことにしました。クッションもそのまま使うことに。

おばあちゃんの愛車はまだまだ現役で高知の道路を走っています。
時々はおばあちゃんを乗せに帰ろう。
それがわたしにできることです。


高知の楽しみ方を発信する #高知の歩き方
高知暮らしのわたしが体験した高知の楽しみ方を綴っています。
田舎を楽しむ視点をおすそ分け。

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