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過酷な環境下でこそ成長するスパルタの精神

世界的にも歴史的にもスパルタンは地上最強の民として数多くの伝説を残している。スパルタの王リュクルゴスは平凡な市民をみつめ「まったく別の教養が必要だ」と悟った。うまく機能し成功する国家をつくるため革新的なトレーニングシステムを構築。150年以上無敗で、戦場を支配し続けました。日本にも「かわいい子には旅をさせろ」という教えがあるようにスパルタンにも「死は人生の半分を教えてくれる」という教訓があります。表現こそ多少過激ではありますが現代にも通ずる飛躍のヒントを私たちに教えてくれそうです。

快楽主義とスパルタの精神

スパルタでは善と悪が明確に定義されている。快楽主義者の目標はストレスや苦しみを最小限に抑え、快楽を最大限にすることを目指しています。一方、スパルタンは外的なものに囚われず己が魂に従って生きることこそ善とされている。

快楽主義者は何か問題に出くわすと、それを受け入れることができません。例えば買い物に出かけるだけで彼らは脆く壊れやすい人たちです。欲しいものが無かったり、長蛇の列にハマったり、定員さんが呼んでも来てくれないとき彼らの1日は台無しになります。外部から悪影響の受け、虫の居所が悪くなり弱い立場のレジ係に怒りをぶつけ、周囲にも当たり散らす。まさに状況の犠牲者です。スパルタの統治下ならばそのような態度は後悔に満ちた人生となる。

いかなる理由があろうともスパルタンは戦場で敵前逃亡(他人任せ)が許されていません。もしも逃げたのなら女や子供よりも臆病者とみなされ、人生のあらゆる側面で常に不名誉な扱いを受ける。外部の影響で心変わりする癖があれば人権を失い、会議では自分よりも若い新人に席を譲らなければいけませんし、路上では隅の方へ道を譲らねばいけない。結婚をして家族を持つことさえ禁じられる。どんな大敵と遭遇しても影響を受けない人たちが充実した人生を送る。先ほどの買い物の例のように問題や障害、不運に見舞われたとしてもその後の1日に何の影響ありません。ただ変わらず自分のやるべきことを粛々と遂行していく。

スパルタンはストレスの受け止め方が一般的ではありません。ヤバいときにどれだけ自分を信頼できるか、日頃からその根拠となる訓練に励んでいるか、マイナスを単なるマイナスとしか視れない心は後々になって最もマイナスの原因をつくる。戦に敗れ生き延びるのは最大の恥です。だから全身全霊を出し切るまでその場から離れることは許されません。


3つの特徴

スパルタの精神は3つの特徴を兼ね備えています。

ひとつ目は失敗に価値を見出す。例えば親が子に過保護なライフスタイルを植え付ければ一撃で脆くできます。失敗を恐れ責任を放棄し、常にどんなトラブルからも助けてもらおうとする。その子は失敗が含んでいるチャンスもろとも逃げ回るので、簡単に怖気づくようになり、わずかな問題でさえうまく対処できなくなる。

失敗のない生活はあまり進歩していない証拠です。

リスクとともに有能になるチャンスまで摘み取られてしまっています。失敗をしてしまうほど革新的であってください。現状維持は問題を自力で解決する術を教えてくれません。

ふたつ目は取り返しのつかない危険を察知する。スパルタンはリスクを積極的に負いますが、それはいずれ回復できると知るからです。どこまでが後戻り可能でどこまでがレッドラインなのか冷静な判断能力を持っています。人生において冒険するのを許さずに不確実性やリスクから自分自身を保護していると、許容範囲が分からずに絶対安全、または絶対危険の両極端でしか物事を判断できなくなる。

失敗は何の問題もありません。問題になるのは回復できない失敗を犯すときです。

この特徴については最後の章でより詳しくお話しします。

みっつ目は失敗しながら強くなる。スパルタは問題を成長に、ストレスをチャンスに、敗北を勝利に導く最善の方法を学びます。リスクのない賢者の石など戯言にすぎず、賢人がどうあるべきかについても語り合う時間を取りません。ただそうなることだけに関心があります。彼らは失敗をも利用して最終的に成長することを何よりも重視する。より厳しい環境でこそうまく成長できスキルはより強靭なものに、マインドはより成熟したものに発達していく。

行く手を阻む瓦礫の石を建設に必要なレンガに変えて、塞ぎ込みそうな問題のひとつひとつを飛躍のチャンスに変えていく。

彼らはある種の障害に出くわすと、再び同じトラブルに巻き込まれないよう新たな対策を打ちます。失敗は単なるいち現象に過ぎず大切なのはその問題から何を学ぶかです。その過程で発見した新たな知恵を仲間や家族と共有し、全体に多くの利益をもたらします。

ぬるま湯に浸れば人は弱くなる。泳ぐか溺れるかを余儀なくされ初めて能力を開花する。

自己改善とリスク管理

失敗に価値を見出す。取り返しのつかない危険を察知する。失敗しながら強くなる。すでにお察しの方もいるかもしれませんが筋トレマンはこの3っの特徴を磨き続ける良い例です。ウエイトを持ち上げようとすることで失敗に十分にじり寄り、適切な重量、適切な回数、適切なフォームを習得しながら取り返しのつかない危険からはうまく回避し続ける。もし望むほどのレップ数が上がらなくても、いずれ回復し強化されたアプローチで最終的には自己ベストを更新します。

自己改善にリスク管理は欠かせません。日常生活にきちんとリスクを取り込めば成長を確実にし、怠惰に陥いるのを防ぐ。うんざりするほど単純に聞こえますが、それが簡単ではありません。私たちは日頃から純粋にいつか夢は叶うと信じていますが、そのために必要なリスクを滅多に負わない。現実は暇つぶしほど射幸心を煽ってくれないし地味で目立たず理想的な空想より何倍も楽しくありません。なので楽しむ工夫にポイントがある。

何かをした後に与えられるご褒美を楽しみにするよりも、行動自体を楽しめるよう自分のやり方を見つけて下さい。

リスク管理には “許容範囲” と “取り返しがつかない領域” があってふたつを分けて考えることで夢への道筋は大きく広がる。例えば起業なんかでもそうです。較的安定的な仕事を日中にしっかり続けながら夜や休みの日にリスクの高い副業を始めてみるとか。ユーチューブ動画で収益化を目指したり、株への投資をやってみる。安定した本業のお陰でリスクの高い仕事が失敗しても破産は回避できますし、いづれはまた復活できる。学ぶための時間と練習に余裕があるので楽しみながらリスクを負える。

新たな取り組みがどれだけ小さなものであってもリスクを負った時点で立派なことです。今よりも少しだけ熱くなれたり、少しだけ詳しくなれたのなら、それは不平不満をこぼしながら何もしないより100倍成長しています。もし幸運にも急上昇にあやかれたのなら莫大な利益を得ることになるでしょう。スパルタンは失敗を脅威ではなく教訓として捉えます。ズレてる何かを知ることは当たりの何かに近づいている証拠。あらゆるトラブルには意味があり、現在の失敗は未来の成功とつながっている。

誰もが正しさについて語っているが、過ちを正すのはスパルタだけだ。夜明けの太陽を愛するようにリスクの愛し方を学んでいる。

スパルタの精神より

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