古物市場のメルカリでいくらで売れてるは信用するな
古物市場の競り中でもよく見かける売り文句があります。
どこの市場でも必ず使われているのではないでしょうか。
最近はフリーマーケットに行く機会も有り気になったのが、数回左右どちらかの出店者が明らかに古物商でした。
その人もお客さんに商品を説明する時は毎回使っていました。
これを聞いて、僕はこう思ってしまいます。
自分で売ればいいじゃんwww
この業界ではよく使われるこの言葉の意味、分かりますか?
商品に何かしらの問題があってその価格で売れないからです。
中古品転売は中古品の状態で価値、所謂相場が変動します。
その中には、特に変動しやすいジャンルもあります。
例えば、バッグで言うとベタや剝がれ、ピスが外れていたり、カビ、張り替え、家電でいうと実はしっかり動作しなかったり、送料負けしてしまったり、付属品が欠品して最大値で売る事が出来なくなっていたり…とにかくその商品に対して何かしらの問題があるんです。
え?問題があるなら安く売るとかで早くお金に変えてしまえばいいじゃん?
そうはいきませんよ。
古物商はビジネスです。仕事である以上、商品には原価がある訳です。
同じように買わされたのか、買い取る時には気付かなかったのか等々ありますが、その損失を取り返さないといけない訳です。
或いはとにかく損をしたくないタイプの売人とかもいますが、共通して彼らはその商品の価値を完全把握しているんです。
調べるまでやれば自分でやりませんか?
やらないという事は何かあるんです。
メルカリなどのフリマアプリで不備を隠して販売すると、十中八九トラブルになります。
特にメルカリではお客様優位ですので、着払いでの返品対応までが板です。
しかし、古物市場はプロが集まる場所。
基本的に返品なんてもっての外です。
悪く要約すると、買わせてしまえばこっちの物。
この方法で買っても利益出てますよと自慢する人もいるんですが、計算ができないか、強がりが多い。
「メルカリで10000万円で売れてるから!」
「5000円!」
「テラ!(5500円)」
これで5000円くらい儲けたとドヤる人がいるんですが、要約は5500円+市場手数料、フリマアプリ販売手数料、発送料負担などで儲け額は3000円出れば良い方という事になります。
現金化までのリードタイムを考慮すると、ベテラン勢は好んでやりたがらない買い方です。
買った人よりも売った人が得をするケースです。
古物市場で売人が自分の荷物を発句するケースは、どこの市場でも見受けられますが、メルカリで売れてるっていう人の荷物は、僕は100買いません。
高く売れるのを知っていて、でも自分でやらない?
皆、儲けに来てるのにそんなハズがないでしょう。
売る側は高く売りたいのは当然ですが、何度か通って見ると、この謳い文句を主軸にして荷物を売っていたりしています。
人の入れ替わりが激しい業界なので、まかり通ってしまうんですね。
メルカリで売れてるでゴリ押そうとしている人も、売るセンスがないと思いますが、これも古物市場の罠の一つです。
気を付けましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?