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その愛はベストで確実か?①「シークレットガーデン」の意味

「シークレットガーデン」は、2010年11月から2011年1月にかけて放映された韓国のテレビドラマです。今から14年前。そんな古いドラマについて書いて、読んでくれる人がいるのかわからないし、もうファンの間では語り尽くされた後かもしれないのですが、どうしてもこのドラマについて書きたくて、この記事を書いています。

私がこのドラマを見始めたのは、今年(2024年)の3月です。少し体調を崩して、家にいる時間が長くなったので、Netflixに入り、まずは「愛の不時着」を見ました。最終話の手前まできて、「見終わったら絶対ロスになるな」と思い、他のドラマを見てひと息つこうと思いました(動機が不純)。それで見始めたのがこのドラマです。「不時着」「私の名前はキムサムスン」のヒョンビン、「ファンジニ」のハ・ジウォンが主役なら見てみたいと思ったのですが…それから2か月足らずの間に、たぶんもう10回以上見てしまっています。毎回、大泣きしながら。

なぜこのドラマにそんなに惹かれるのか?(何なら私は不時着よりこちらのほうが好き)

「男女の入れ替わり」「格差カップル」という、わかりやすい設定が注目されがちなこのドラマですが、それは視聴者に興味を持ってもらうフックであり、全20話という長丁場をもたせる装置に過ぎないと感じています。ではメインのテーマはなにか?それは

それぞれに孤独を抱えた2人が、互いにぶつかりながら、自分を変えることで相手を変化させ、心を通わせて、本来の自分に、お互いのオンリーワンになっていく物語

だと感じました。

そしてそれを支える素晴らしい要素がこのドラマにはたくさん詰まっています。何をどう書いたらうまく伝わるのか、今も悩んでいますが、まずは私が感じたこのドラマの大切なテーマから書いてみます。

①   「シークレットガーデン」の意味
②   若き日に薔薇を摘め
③   女性こそ「胸が高鳴ること」と「プライド」を持とう


①    「シークレットガーデン」の意味
普段は人に見せない自分の内面のことで、でもそこに自分の本質がある、という場所。
それを大事にしておくことの大切さ。
そこは誰にでも入らせてはならない。
ここぞというとき、大事な人にだけ入らせるべきもの。

ふたりの主役キルライム、キムジュウォンにとってそれは「愛し愛されたいという気持ち」ではないかと思います。ふたりとも、その生い立ちや経験からその気持ちに蓋をして生きています。
そして蓋をしているからこそ、その気持ちは行き場をなくし逆に強まっている気がします。
その気持ちが強すぎるからこそ、始まりの頃、二人は激しくぶつかってうまくかみ合いません。

それでも、周囲の人の配慮や機転によって、そして二人の強さと素直さ、何より自分を変えるという苦しい経験を経ることで、幸せな結末を迎えることができる。

「ロミオとジュリエット」が悲しい結末を迎えるのと対照的ですが、お互いの心のシークレットガーデンが開いたから、開く勇気を持てたからこそのハッピーエンドだと思います。



画像は「みんなのフォトギャラリー」よりお借りしています。
kyo_shakumotoさん、ありがとうございます。


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