Z世代的な地球温暖化の解決方法

X年後、地球の気温は取り戻しがつかないほど上昇していた

地下に埋まっていた化学エネルギーを熱に変換したり、絶えず太陽光が地面を熱しているので、当然である。そのころにはもう、ビニール袋に罪を擦りつけたりは、していなかった。効果よりも外見を優先したマニフェストは、もうあてにされていない。そろそろ政治的な言い訳より、自分たちの未来のほうが、重要になり始めていたのだった・・・

解決策について

物事の根本的な解決はしばしば、自然を活用することである。あえて流れに逆らうより、流れに乗ったほうが、動きやすい。自然の流れから初速度をもらい、そのエネルギーを利用して、逆に自然のほうを変えてしまうのである。(たとえば風力発電である。)地球温暖化についても、結局この原理におさまるらしい。つまり、地球の活動とねじれの位置で、自分勝手に対策するのではなく、地球と協力して、同じ方向を向き、対策をとるのである。もっと具体的にいうと、二つ目の月をつくるのだ。つまり、昼を短くして日光照量を減らし、気温を下げるのである。
まず核となる岩石をロケットで打ち上げ、適当な軌道に乗せる。その後50年かけて往復して材料を運び、月の1.2倍の直径をもつ人口月を、月と同じ周期で公転させる。その人口月は、地球表面のある地点において、一日に2時間ほど影を落とす。この時間だけ夜が長くなり、地球が冷めるのだ。


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