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芸術とは何か

大学時代に履修していた授業で芸術と文化について学ぶ授業があった。
そこで「芸術とは何か」という芸術を定義づける要素について学んだのだが
非常に興味深い内容だったので今日はそのことについて書こうと思う。

授業内の話し合いで出て来た芸術を定義づける要素は主に5つであった。

①人工であるか(manmade)
②意図的であるか(intentional)
③感情を引き起こすか(induce emotions)
④コンテクストがあるか(context)
⑤独自性があるか(Uniqueness)

一つずつ見て行きたい。

①人工の(manmade)

これは言い換えれば自然のものではなく、人間が作ってできたものを芸術と呼ぶということだ。

よくある話が、美しい自然の景色は芸術と呼べるか 
という話で 確かに美しい自然の景色に私たちは心を大きく動かされるが自然は人間が作り出したものではないため芸術と呼ぶのは難しいであろう。

②意図的であるか(intentional) 

これは同じ作品でも偶然にできたのか意図的に作ったかで芸術と呼ぶに値するかそうでないかが決まるということだ。

例えば、5歳の子供とピカソがお絵かきをして全く同じ絵を描いたとする。
ピカソの絵は芸術だが子供の絵は芸術と言えないだろう。
なぜか。

絵自体は同じでも子供の方は適当に書いてたまたまできた絵だが、ピカソはあらゆることを考えに考えた結果としてその絵を描いている。両者ではその絵が持つ意味合いの重さが異なるのである。

③感情を引き起こすか(induce emotions)

私たちは芸術というものを見たときに、感動したりときには悲しい気持ちになったりと往往にして感情を揺さぶられている。

人々の感情を何かしら揺さぶってこそ芸術と呼べる。

④コンテクストがあるか(context)

これは正直ちゃんと僕が理解できているか怪しいが
ここでのコンテクストは日本語で「文脈」と訳され「前後関係」の意味を持つ。

そして作品内での関係性だけではなく、むしろ歴史(芸術史)の中での立ち位置がどこに位置するのかということを表しているということだ。

⑤独自性があるか(Uniqueness)

芸術であるということは他にはない特別な唯一無二のものである必要がある。
自動販売機に売ってあるペットボトルの水は芸術とは言えないだろう。
なぜならその水は誰でも手に入れることができるからだ。

ガウディのサグラダファミリアやイタリアのピサの斜塔はこの世に1つしかない
他の建築物にはない独自性があるからこそ芸術と呼べるのだ。


僕は芸術に明るくなく、美術館や博物館に行くことはあまりなかったが
この授業を受け芸術というものついて少し知ってから芸術というものに対するハードルが少し下がり抵抗感が少なくなったように思う。

今度旅行に行った際は現地の美術館や博物館を訪れたい。

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