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才能に情熱が追いつかないお年頃

我が家の次男坊
気づけば12歳に。

州大会参加レベルで参加していた
トランポリンも辞めてしまい

集中して練習していきたいと言った
自転車競技も宙ぶらりん。

学校が終わると1時間半ほど校庭で友達と遊び
家に戻るとゲーム機を持って部屋に篭り、
友達とオンラインゲームで遊ぶ。

トレーニングを促しても
あぁん??あぁやるよ…。と
壮絶ご機嫌が悪くなる。

トレーニングやったとしても2、30分
そのあとはスマホ片手にダラダラ〜と…

宿題はやってるのかやってないのか
全くわからない。。。
(一応、タスクはこなしている模様だけど…)

何を考え、何に熱中しているのか
そもそも熱中できていることがあるのか


口うるさく言ったところで
全く聞く耳を持たず
機嫌が悪くなる一方で

かといって何も言わず様子を見ているだけだと
本当に何もしない。
ただダラ〜とスマホと一緒にごろごろしている。

次男坊は生まれてここまで12年間
持って生まれたバランス感覚と運動神経で
勉強も運動も(水泳以外)何も困らずに過ごしてきている。

これまでの人生、膨大な努力せずとも
持ち前のセンスで学校の体育活動はもちろん
トランポリンも自転車競技も何もかも
表彰台に乗れたり、一目置かれたり。

彼のそのセンスに
長男の地道な努力を積み重ねる愚直さが合わされば
ものすごく光るものがあると誰もが思っている。

親だけでなく、これまで関わってくれた
あらゆるジャンルのコーチたちが
次男にはセンスがある。
このまま磨き続けてみたい。
このまま磨き続けて欲しい。


1人だけでない、
ひとつの競技だけでない、
スポーツだけでない、芸術的な面でも
関わってくれるその道のプロたちが
口を揃えて言ってくれる

そんな、伸び代しかないような次男なんだけど
その伸び代がただの伸び代で終わってしまいそうな
そんな気配がぷんぷんしている最近…

なんといっても本人に気持ちがない。
今まで人並み以上の「努力」をしてきたことがない彼
なかなか努力を積み上げるという地道で泥臭いことを
やってやるぞ、その先に見える世界が楽しみだ!と
思ってくれない。

努力って、突然できるもんじゃないんだな。

努力した先に何があるかなんて、
誰もがわからないんだけど
それでも苦しく泥臭いことをコツコツを積み上げていく。

努力を積み上げてきている子たちがどの世界にもいる。
そしてその努力が実を結び結果という目に見える状態で
応えてくれるようになるのが12歳をすぎたあたりから…

そう思う。
過去に高校生アスリートを預かって遠征に連れて行ったとき
地道なトレーニングを自発的にするようになるには
どうアプローチしたらいいものか…と雑談していると

そんなの今の年齢(息子たちは小学生低学年と幼稚園生だった)では
無理な話だと思いますよ、多くの子供たちにとっては。
だって俺、高校生になってようやくトレーニングの意味っていうのが
わかるようになってきたんですよ。
地道なものが、結果を導いてくれるっていう感覚が
ようやく自分のものとなって実感しているのは最近です。
今まで俺の尻をたたいて背中をおし続けてくれていた両親に
本当に感謝です、やっぱり親の力が必要だと思います、小さい時は。

と。
やはり、自分が積み上げてきたものの結果が見えるようになり、
実力を底上げしてくれる実感を持つようになるのは中学生以降か…

その時、それまでの時間で
やはりどれだけ愚直に努力してきたか、で
その後の実力差に影響を与えるんじゃないか。

これから先はいくらセンスがあったとしても
太刀打ちできない壁が立ちはだかるのではないか、と
私たち親はとても危惧している…わけで。

当の本人には全く危機感がないので
レースで勝っても負けてもひょうひょうとしていて
本当に見ているこちらがヤキモキする。

せっかく持っているキラリと光るものを
磨き続けてもっともっと光らせてくれたら、
と思うのは親のエゴなのだろうか。。。

まさに才能に情熱が追いつかないお年頃。
なんでもいいの、なんでもいいから
熱中する一生懸命になるものを見つけてくれて
夢中になっている姿をみてみたいなぁと思いながら
今日も12歳になった次男のまったりした姿を眺めている。



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