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物件購入の決め手

この物件を購入してから、有難くもたくさんの方に興味を持って頂き、見学に来てもらったり、人前でお話しする機会を頂いたりしたこともあります。

そこで、よく聞かれる2大質問があります。

1)どうやって物件を探したの?>how
2)なんでこの物件に決めたの?>why

よく言うところの、5W1Hで整理しました。

who(=自分)、what(=自宅兼事務所となる物件)については、決まっています。

when:いつ、については、私たちのようなフリーランス夫婦にとって、住宅を購入するためのローンを組むのは、いつでも良いと言うわけにもいかず、乗り越えるべきハードルのひとつでしたが、結果として、このタイミングでローンを組むことを目標に売上を調整しました。この辺りも質問を受けることは多いので、詳しくはまた別の機会に。

where:どこで、について、以前の記事でも書きましたが、探し始めは、以前住んでいた東京西部にある国分寺崖線の周辺で絞っていました。単純に環境が素晴らしかったためです。しかし、結果として、そのエリアにこだわることは、私たちの最優先項目では無いと思い、今回のエリア(武蔵野市)に落ち着きました。

1)howについては、以前の記事でも少し触れましたが、私たちの場合は、結果として裏ワザなどは何もなく、普通に不動産検索サイトを地道にパトロールしている中で出会いました。その経緯は以前の記事をご覧ください。

その上で、2)why、なんでこの物件に決めたの?ということについて、今回はお伝えしたいと思います。

結論から言うと

*自宅兼事務所として利用しやすい形態であったこと
*プラスαの要素を作りたかったこと

まずは、仕事柄、夫婦で設計事務所を営んでいるため、事務所機能を自宅と一緒にしたかったことは大きな理由です。

以前は、自宅:賃貸マンション事務所:自宅近所のシェアオフィスであるPO-TO の個室とデスクを2区画、言ってしまえば、2重で家賃払いを続けていました。事務所を構える以上、多くの人が当たり前にやっている状態ですが、駆け出しの若輩設計事務所には、この状態をずっと続けることは得策ではないような気がしていました。

以前の事務所も自宅から徒歩15分程度と近接しており、シェアオフィスならではの出会いや楽しみも多く、不満があった訳ではもちろんありません。強いて言うならば、個人で使えるスペースが限られていて、本や模型材料、道具などが納まりきらないという物理的制約もさることながら、賃貸のシェアオフィスなので自分たちの好きなようにアレンジができない、ということは空間を扱う仕事をしている私たちにとっては不完全燃焼感があったことも、きっかけのひとつと言えるかもしれません。

また、このビルであれば、狭小ですが、4階建なので、物理的に階層で用途を分けやすい形態のため、自宅兼事務所としても、プライベートと仕事のスペースを簡単に分離することができると考えました。

ちなみに前の事務所はこんな感じ。シェアオフィスならではの共同イベントなどもあって、楽しかったです!

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ふたつ目の、プラスαの要素というのは、自宅でも事務所でもない、第3の場所ということです。

ざっくり言うと、地域社会との接点となる場所、自分たちも含め何かを表現したい時にアウトプットができる場所、というようなことをイメージしています。

不動産探しの際に内見した最後の物件の構想を練っていた時に、自分たち以外の他者が入り込んでいる状態の面白さを自覚したことはお話ししました。

4階建のため、3,4階を自宅、2階を事務所、路面に面している1階、地下をプラスαの場所として使う、そんなイメージがパッと湧きました。

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その後、当初ぼんやりと考えていた構想をスケッチにしたのがこれです。

使い方に関しては、まだ不確定の部分も多くありますが、おおよそのイメージはこのままでぶれていません。

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私たちの物件購入の決め手は少し特殊かもしれませんが、一般的にも言えるのは、

*暮らす上で大事にしたいことの優先順位を明確にする

ということだと思います。

これは、家づくりにも共通して言えることですが、どんな風に暮らしたいか、何が好きか、嫌いか、など何となく普段から大事にしていることや理想を、まず自分で整理して優先順位をつけると、無数にある選択肢の中でも、案外迷いなく決め手が見つかるし、後悔のない選択ができるのではと思いました。

他人の意見や一般的にはこういうもの、みたいな情報や思い込み、あまりにも遠すぎる将来のためのことなどに惑わされないでいきたいものですよね。

長くなったので、まだまだ話したいですがこの辺で。













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