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航空会社あれこれ

私は飛行機に乗ったのは二回の留学と、留学時の旅行とで計6回しか乗ってないのだけど、国内線は乗ったことないのだけど、少々変わった体験もしたので記してみる。

一回目はドイツへの留学だったので、ルフルトハンザ。荷物は宅急便で成田のホテルに送り、乗り遅れないよう前泊した。席は目の鋭いスチュワードの前で、何かあったときに協力する要員に選ばれたようで、回りは屈強な男性ばかり。窮屈だよ。南回りで13時間もかかり、インド以降がしんどかったな。横はグルジアかどっかの大男で、読んでるペーパーバックを見ると、漢字だかアルファベットだか分からないような初めて見る文字。逆隣は若いドイツ人だが、日本に商売で来たらしいが、余程嫌な思いをしたらしく、話しかけても答えなかった。概して快適な旅ではなかったが、フランクフルト上空に差し掛かり、きれいな赤い屋根屋根が見えたときには感動した。

二回目はドイツからタイに旅行した。赤軍のよど号犯人がタイで拘束されたとかで、宮崎学氏が支援するツアーを企画していたので、それに合流したのだ。アリタリア航空でフランクフルトからミラノに飛び、乗り換えてタイ・バンコク空港へ。ミラノまでは国内線レベルなので飛行機も小さい。スチュワーデスが新聞はいかがと来たので、日本語はある?と訊いたら、ない!と一言。12月で雪が降っていたドイツからミラノに着くと、溢れんばかりの陽光でこれがイタリアかと。飛行機が調子が悪いとかで2時間も待たされた。乗った飛行機はすげー古くて恐かった。隣はドイツ人のヒヒ爺いと若いタイ人のカップルだった。タイは12月でも常に30度以上あり常夏。ずっとサウナに入っているような二週間だった。ムエタイも見た。帰り直前に第二次湾岸戦争が勃発したので、イラクにでも行くかとイラク大使館に行ったら断られたので、大人しくドイツに帰った。

帰りはアラブ首長国連邦機でドバイ一泊経由。ドバイも見物したけど、街に女性がほとんどおらず、ラマダンだったので、店も閉まっていていまいちだった。インド人の店で隠れるように食事した。フランクフルトまではちょうどクリスマスだったので、最新鋭のジャンボジェットに30人くらいしか乗っておらず、お尻の大きいスチュワーデスたち(アラブの美人の条件)は仕事しなくていいと喜んでいた。

(ここからます調)
4回目の飛行機利用はなんと強制送還。上記のツアーに参加したのが悪かったのか、滞在2年で突然ビザを停止する旨通達があり、外国人局に出頭したら、そこはすでに警察パートであって、その日のうちに飛行機に乗せられそうになったので抵抗したら、二週間も拘置所に入れられて、警官二名も付けられての送還となりました。しかし、奴等はただで東京旅行ができると喜んでいて不愉快でした。私は腰が悪いのでエコノミーは嫌だとだだをこねて、ハンザの日本人スチュワーデスに助けてもらって、ビジネスに席を用意してもらって床に寝床を作って、いいワインや食事をもらって勝手しました。けれど、日本上空でライジングサンが見えたときには、ほら日本国旗と同じだと警官ら三人ではしゃぎました。成田で警察に引き渡されたけれど、日本では犯罪ではないのですぐに釈放されました。

ドイツから国外退去になったことには私は大変怒っていたけれど、怒っていてもしょうがないので、ドイツ大使館に泣きついて100万円払ってもう一度ドイツに行かせてもらうことにしました。ビザなし協定になっていたので、ビザは取らずに行きました。行きは大韓航空のビジネスが安かったのでそれにしました。羽田から金浦、仁川と乗り継いで、北回りなので10時間ほど。椅子は他社とちがって革張りではなく、布張りだけど、水平にリクライニングできるし、食事も豪華で楽でした。他の人には隣がいないのに、私の横だけ韓国人ビジネスマンがいて、英語でしゃべり掛けてきて、それがちょっとうざかったです。私は英語はあまり得意ではない。フランクフルトの空港では入国できるか心配だったけれど3年経って記録は消されているらしく、問題ありませんでした。外国人局でビザを申請すると、「おまえは一度国外退去になっているから原則ムリ」と言われましたが、なんとか媚びていい子にして3年滞在しました。三ヶ月ビザの更新だと二年が限度ですが、裁判で争うという姿勢を見せると、三年まで行けると局員に教えてもらいました。
前回とちがって、外国人局にはできるだけ低姿勢で臨む、余計な口は効かないようにしたのがよかったようです。

最後は留学が終わって帰るとき。行きが快適だったので、今度も韓国機だけどアシアナ航空にしました。けれど、アシアナは大韓に比べてサービスが よくなく、待機ラウンジもなく、発着のターミナルも遠いので、いまいちでした。やはり仁川-金浦の国内線コースにしたのだけれど、仁川であまりゆっくりしていたので、金浦に着いたのが離陸30分前で、カウンターでババアのグランドホステスにビジネスはもう満席ですと断れてしまいました。ババアがにべもなく意地悪なので、横にいた若いホステスに相手を変えてエコノミーはまだあると訊いたら、あるとのことだったので乗せてもらいました。ババアは悔しそうな顔をしていました。空港職員といっしょに走ったのだけれど、すこし飛行機を待たせてしまいました。カートを引いて席に着くと、横はただのおばさんでした。羽田は国内線の感覚なので便利ですね。

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