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ひろゆきのアメフト論

2chの創設者で有名なひろゆきがアメフトについて論じてます。なぜアメフトは日本では人気がないか。いや、そうではなく、アメフトは米国以外ではどこも人気がない。アメリカのローカルスポーツである。

確かにアメリカという国はいろいろ特殊であって、アメリカンスタンダードは必ずしも世界のスタンダードではない。日本は敗戦国、属国としてアメリカだけを見て、海外=アメリカとするから、誤解してしまいがち。アメリカでの人気スポーツである、アメフト、野球、バスケ、いずれも世界的にはほとんど人気がないスポーツであり、逆に世界中で人気なサッカーはアメリカでは人気がない。

考えるに、基本的にアメリカは金持ちが正しい、善人であり、貧乏人は悪人だという考え方の国だと思う。だからアイビーリーグなどの有名大学は年間の学費が500万くらいするし、庶民がとても通えるようなところではない。アメフトも野球も極めて金かかかるスポーツであり、アメフトもハーバードやイェールなどの金持ち大学を中心にラグビーから発達したし、野球ももとは用具が揃えられる白人層が中心だったと思われる。で、アメリカという国はそういう金持ちたちがやるスポーツを貧乏人が憧れて見るのがスンダードなのだろう。日本も団塊の世代くらいまでは私立大学は特権層のものだったから、多少似た面があったのかもしれない(若大将シリーズとかね)。

ヨーロッパその他ではボール一個で貧乏人でもできるサッカーが主流であり、貧乏人が金持ちに憧れるというアメリカンドリーム的な世界観はなく、 まだまだ身分・階級社会的である。ひろゆきは他にもルールがわかりやすいことが大衆化するには大事とも言う。アメフトでもロングパスが通れば派手だが、ゲームの大半を占める1ヤードごとの前進は地味だ。見慣れていない人には退屈かもしれない。

ひろゆきは格闘技は見るとのことだが、それも見慣れていない人には同じことだろう。たとえば本場のムエタイは賭け事なので、派手なKOは少なく、序盤はミドルの蹴り合いなどで掛け率を高めていく慣習がある。スカッとしたKOを期待している人にはつまらないとよく言われる。

とりとめのない話になってしまったが、要はスポーツのような単純で高度な言語を必要としないような営みでも、その社会の文化や構造、歴史といったものと密接に関わっているので、あの国で人気のスポーツがなぜこの国ではという議論はそう簡単ではないということである。

※そして、そのような金持ちえらい文化の中で育った者が、思ったように金持ちになれないと、一発逆転のインターセプトを狙って犯罪に手を染めてしまう場合もあるのかもしれない。

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