客が老舗をつくるのでしょうか? それとも客を育てるのが老舗なのでしょうか?
神戸の街の商店街を見渡すと、ひときわ目立つ商店街があります。長田神社前商店街。2018年の調査ですが、その7割が創業50年を超える老舗が占めます。100年を超える店舗もなんと5軒を数えます。
神社に集う参拝客が多いというのもロングセラーの要因ではあるようですが、それだけではないようです。ド・ローカルが長寿経営の秘訣を探ります。
老舗番付横綱は創業140年以上の「ういろや」
ちなみに商店街には創業から5代目が1人、4代目が7人。3代目が15人もいます。
ランドマーク・長田神社
脈々と受け継がれる人と店。その魅力を探求するために長田神社の参道のまち歩きをさらに進めると、和菓子などスイーツでのまちおこしを図る姿が見えてきます。
参道歩けば甘い誘惑 定番の味から限定品まで
長田神社前商店街のある長田区は、神戸一の下町です。
まちのおばちゃんは、おしゃべりでおせっかい。ラフな服装で市場や商店街を歩き回れる空気が残ります。子どもたちが駄菓子屋で遊び、多くの外国人や沖縄、奄美出身者も暮らす多文化地域でもあります。
国、人、モノが絶妙なバランスで交じり合い、訪れる人々を寛容なまでに受け入れるまち。下町にあふれる余情(印象深いしみじみとした味わい/心に残って消えない情緒)こそ、老舗が残る理由ではないか、そう感じました。
<ド・ローカル>
1993年入社。下町とは―。辞書には「低地に発展した地域」「水陸交通に恵まれ、商工業で発展した町」とあります。長田区はこの概念には当てはまります。区民の人に聞いてみました。「そら、みんなが知り合いっていう距離の近さやろ」。なるほど。この距離感たまりません。
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