見出し画像

神戸・長田区生き残り戦略ワークショップレポート2

神戸市の長田区役所で学生アルバイトをしているC・Nです。
私の4週間であったよい事は、「弁才天」フルーツ大福を食べたことです。前に行ったときは完売していたので、買うことができてとても嬉しかったです。みかんとゴールドキウイを食べたのですが、あんなに甘いフルーツ大福を食べたのは初めてだったので感動しました。また食べたいですが、高いのでしばらく我慢します…(笑)
神戸・長田区生き残り戦略ワークショップレポート1の続きをお送りします。

「第2回長田区生き残り戦略ワークショップ」開催
9月2日(木)、新長田合同庁舎で「第2回長田区生き残り戦略ワークショップ」を開催しました。8月19日に開催予定でしたが、大雨警報のため、2週間先延ばしになりました。
参加者は、前回に引き続き「長田に貢献したい」「地域の人と話したい」という意欲を持つ長田区役所と新長田合同庁舎の職員10名です。
今回の第2回では、前回出されていた宿題をもとにペルソナを作っていきます。

チェックイン&ウォームアップ
・共通点探し(Part2)
前回から約4週間空いたので、改めて共通点探しをしました。今回は前回のものも含めて「すでにほかの人で書いた共通点は書いてはいけない」というルールのもと、参加者の方々はたくさん会話をしてお互いの共通点を探しました。

画像1


・グループごとの雑談
ウォーミングアップとしてテーマに沿ってグループごとに雑談をしました。
テーマは「この4週間であったよい事」、「思い出のひと皿」。
この4週間であったよい事では献血(10回目)でもらった記念品の話や、ライブ配信が中止にならず最後までみることができたなどの話が出てきました。思い出のひと皿では、母親がよく作ってくれた料理を挙げている方が多かったです。
前回から1カ月間空いたにもかかわらず、すぐに打ち解けて盛り上がっている様子でした。


宿題の発表
前回、「自分たちで自分たちのまちの課題解決ができるような人間関係を築ける人に関わってもらう」という目標像に近しい人を各グループで選んで、インタビューすることが宿題として出されていました。そのインタビュー結果を順番に発表していきました。

ペルソナをつくる
いよいよペルソナ作りに入ります。


ペルソナとは
商品開発の際に設定する架空の人格。名前・年齢・性別・趣味・住所などから始め、細部に至る人物像を作りだし、その人格に感情移入することで、ユーザビリティーに優れた製品・商品の開発に結びつける。
ユーザをパターン化し、それを擬人化して、さらに優先順位をつけたもの。

1,特徴を抽出する
宿題をもとに、ペルソナの特徴を以下の項目について各自で付箋に書き出していきました。
• 年齢、住所、性別、家族構成、職業、年収
• 趣味、こだわり、休日の過ごし方
• 情報源、好きなサイト、買い物、使っているデバイス(PCなど)

画像2

付箋は書く人によって色分けをし、書いたものはA3の紙にストックしていきました。
A3の紙に貼り切れないくらい書いている方もいれば、迷っている方もいました。

2,アウトラインをつくる
項目ごとにそれぞれが書いた付箋を模造紙に貼っていきました。
全部貼り終わったところで項目ごとに採用する要素を選んでいきました。
同じ内容のものは重ねたり、違う内容のものは議論して擦り合わせを行ったりしながら、浮かび上がってくるペルソナを検討します。

画像5

画像6

画像7


例えば、年齢であれば「30代前半」などではなく「32歳」、居住地であれば「関西在住」ではなく「大阪市内在住」などと具体的に設定を決めてしまうことがコツです。人物像の幅を狭めていくことで、より詳しい物語が描けるようになってきて、グループごとに「こんな設定はどう?」と議論が深まっていきます。

また、「たしかにこういう趣味はやってそう」と他の人のアイデアに共感したり、「子育て世帯だったらいきなり生活環境を変えるのは難しいんじゃない?」「じゃあどういうライフステージの人になるんだろう?」といった議論をしている場面もありました。それぞれが考えたことを付箋に書いてから全員で話し合うことで、スムーズにペルソナの議論ができているように見えました。

発表
各グループ話し合って決めたアウトラインを発表しました。
発表が終わったあとは他グループや事務局から「なぜ居住地をそこに設定したのか?」などといった質問がありました。

画像7


3,物語を作る
アウトラインに肉付けをし、物語を仕上げていきます。
時間の都合で、物語を作ることが次回までの宿題として出されました。

1人生の目標・大切にしている言葉
2仕事(満足度・意欲・目標)
3性格(価値観・人生観)
4現在抱えている課題(不満・不安)

各自で4項目について3行ずつ背景やストーリーを作っていき、それをもとにグループでまとめて1つの物語に編集してもらいます。

画像7


振り返り
今回のワークショップで気づいたこと、学んだこと、次はこうしようと思ったことなどを個人でまとめました。
前回よりも手を動かしたり議論したりすることが多く、ワークショップの楽しさを感じている方が増えた様子でした。

事務局の反省点
インタビューの対象が長田に来てすでに活躍を始められている方々だったため、ペルソナとして思い浮かぶ要素が、そうした方々がもっている特徴や資質に引っ張られてしまう参加者が多かったです。「長田に来る前の段階のペルソナ」ということを強調して伝えていればよかったという反省点がありました。

また、オブサーバーとしてチェックインの時点から入り、ずっと付きっきりがいいのか、あまり干渉しないように離れていた方が良いのか、距離感の取り方に迷うという意見も出ました。

次回の第3回では、ペルソナがどのような行動を取るのかを想定する「ジャーニーマップ」を作製していきます。