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神戸・長田区生き残り戦略ワークショップレポート1


神戸市の長田区役所で7月から学生アルバイトをしているC・Nです。
もともと公務員に興味があり、実際にどのようなお仕事をしているのか、どのような雰囲気なのかがわかるいい機会だと思い、アルバイトを始めました。
好きな食べ物はパンで、趣味は消しゴムはんこを作ること。小学6年のころから作り始め、今は100個ほど作品があります。

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「長田区生き残り戦略ワークショップ」の開催
2021年8月5日(木)、新長田合同庁舎で「長田区生き残りワークショップ」の第1回を開催しました。
参加者は、「長田に貢献したい」「地域の人と話したい」という意欲を持つ長田区役所と新長田合同庁舎の職員10名です。

ワークショップの目的
このワークショップの目的は、主に次の2つです。
・長田がどんな人にとって魅力的なまちなのか(ペルソナ)を探り、設定する。
・設定したペルソナにとって有効な広報戦略を考える。

長田区は、神戸市9区の中でも「街の住みここち 自治体ランキング2021<兵庫県版>」(大東建託社調べ)で唯一ランク圏外であり、最も空き家率・高齢化率が高いといった課題があるまちです。しかし、都会に近いにもかかわらず下町的な人間関係が残っていたり、近年アーティストやクリエイターの移住が進んでいたりと、とても可能性があるまちでもあります。

そんな長田の良さを今後もずっと残していきたい、もっと進化させていきたいということで、まずは長田に近い職員たちが集まって、一緒に考えることにしました。

ファシリテーションは、神戸市職員でワークショップの運営経験が豊富な西さん。今回の第1回では、WSの目的・今後の流れについての説明や、チームビルディングを中心に行いました。西さんのトークや、自己紹介などで盛り上がりました。


1.自己紹介
第1回ということで、自己紹介から始まりました。1人1枚ずつ紙が配られ、4等分に折ったところに、それぞれ1:名前、2:所属/おしごと、3:参加の動機、4:こう見えて実は私… を書いていきました。その紙を持って円になって発表していきました。

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参加の動機としては、「職場がある長田の人たちともっと近づきたい」、「長田の盛り上げに貢献したい」、「広報やマーケティングの仕事に興味がある」など人それぞれでしたが、みなさんやる気に満ちた様子でした。


2.ワークショップの目的・目標について
主催である長田区まちづくり課から、今回のワークショップの目的や目標についてプレゼンがありました。

・長田の良さは人間関係。その魅力をずっと残していきたい
・そのためには、「自分たちで自分たちのまちの課題解決ができるような人間関係を築ける人に長田に関わってもらう」ことが大切
・ワークショップでは、関わってもらいたい人がどういう人なのか、どういう行動をしていて、どうすれば長田に関わってもらえるようになるのかを一緒に考えていきたい
といった内容でした。

プレゼンの後、A,B,Cの3グループに分かれて、プレゼンを聞いて共感したこと・共感できなかったことなどについて意見交換しました。

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3.流れ・スケジュールの説明
次に、ワークショップの流れとスケジュールの説明がありました。「長田区生き残り戦略ワークショップ」は全部で4回開催する予定です。それぞれの内容は以下を予定しています。
・第1回 チームビルディング、目的・目標の共有
・第2回 ペルソナの作成
・第3回 ジャーニーマップ作成
・第4回 広報戦略の立案

4.メンバーをもっとよく知ろう
自己紹介に加えて、お互いをもっとよく知るために、自分と他の参加者との共通点探しをしました。
「すでにほかの人で書いた共通点は書いてはいけない」という変わったルールのもと、参加者の方々はたくさん会話をしてお互いの共通点を探しました。

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5.ペルソナづくりについての説明

西さんから、「ペルソナとは何か」、「なぜペルソナをつくるのか」といったことについての説明を受けました。
ペルソナは、本来何かしらの商品を売るために作るもので、職員にとっては耳慣れない言葉。なかなか理解が難しいところです。


6.第2回に向けて、宿題発表
「自分たちで自分たちのまちの課題解決ができるような人間関係を築ける人」という目標に近しい人を各班で選んでインタビューをしてくることが次回までの宿題となりました。
例として、事務局が用意した、長田で活躍されている6人の方へのインタビュー資料を読み、読んだ感想を共有しました。

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宿題のヒアリング先を決めるときに、「どんな人に聞けば良いんだろう…」、「ペルソナの概念が掴み切れない」といった戸惑いが見られました。

7.振り返り
今回のワークショップで気づいたこと、学んだこと、次はこうしようと思ったことなどを各自まとめました。

ワークショップの目的・目標は、先ほども書いた通り「長田がどんな人にとって魅力的なまちなのか(ペルソナ)を探り、設定する」「設定したペルソナにとって有効な広報戦略を考える」ということです。
しかし、この目的・目標が「壮大な話」と受け止められ、参加者には戸惑いも見られました。

主催者側としては、「ペルソナの方向性はある程度決まっていること(ゼロから考えるわけではないということ)」、「その中でより具体的に考えていくプロセスを、ワークショップを通じて行っていること」について強調しておけばよかったのかな、という反省点がありました。
良かった点としては、参加された方から、第1回のワークショップの大きな目的である「メンバー同士の関係が築けた」という声を聞けたことです。


次回のワークショップでは、宿題として実施したインタビューをもとに、ペルソナを作っていきます。