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なぜ、3点分割構図がいいのか。

写真や絵画の世界では、大事な要素のひとつに構図というものがある。有名な構図は、日の丸構図、3点分割構図、シンメトリー構図などがある。その中でも、上の赤い花の写真のような、ポイントを画像を3分割する線の上に持ってくる3点構図が有名で、いい構図だと言われることが多い。なぜなのか、先日レタッチをやっている中で目線を動かしている時、ふっと考えたので書いてみたい。

3点分割構図は自然だ。何が自然なのかというと、目線が定まるということではないか。3点分割構図の写真を見る時、右目の目線と左目の目線は、同じ方向にいく。だから、人間の生物の目の動きとして、自然なのだと思う。

例えば、日の丸構図の写真を見る時は、写真の真ん中に目がいくため、左目は少し右を見て、右目は少し左を見る。そうすると、左目に写る像(画像)と、右目に写る像は、微妙に角度が違うものになる。脳は、左目に写る像・右目に写る像を脳内で合成で一枚の像にしているので、日の丸構図は少し角度の違う2枚の画像を見ることになり、脳にとっては合成が少し難しいのかもしれない。

3点分割構図のときは、左目で見る像と、右目で見る像はあまり変わらない。なので「自然」に見えるから好まれるのかもしれない。人は、身体的な事からは逃れられないのではないか、ということも思う。

「自然」というのも、不思議で深い概念であるので、日の丸構図が自然に見える人もいるのかもしれない。

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