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2023年、初note「デザイン教育をみんなに!」(神戸市垂水区のデザイン事務所 NDL2)

2023年1月4日。神戸市垂水区のマンションの1室で展開しているデザイン事務所「NDL2(エヌ・ディ・エル・ツー)」内での初仕事としてこの記事を書き始めています。
やはり、年始には何か新しいことに挑戦したいということで、さっそく始めてみました。
私はデザイン学博士の中村卓(ナカムラスグル)。NDL2というデザイン事務所の経営と美大教員、そして独自のデザインスクールをこのマンションの1室で行なっています。

そもそもこのデザインスクール(名称:デザインレッスン)は、美大教員としてさまざまなジャンルのデザインを美大生たちに伝える中で、「やり方次第でもっと若年層から大人までできるんじゃないか?」とふと思いつき始めたものです。デザインという広義な意味についてはいろんな理解やイメージがありますが、私が考えるデザインとは、今のところ次の3つを満たすものではないかと考えています。それは、

1. 共感を呼ぶ社会的な取り組み
2.問題解決となっている取り組み
3.独創的で創造的な取り組み

です。
ちょっと難しいかもしれませんが、
「いいね!」、「助かるね!」、そして「おもしろいね!」の3つを満たすものとざっくり言ってもいいかもしれません。
それらを満たすためには、実は、たくさんの事例研究や現在の動向、観察力や発想力や構築力などなど、ものごとを多角的に考える力が必要となります。言葉で聞くと何やら難しそうですが、皆さんの身の回りにあるものはほぼ全て「デザイン」されているものですから、それを読み解いていくとわかりやすいかもしれません。

例えばキッコーマンのお醤油刺し。あの赤いキャップの透明の瓶です。
キャップの口は上側の方が前に出ています。液体を流す水差しならふつう、下側が前にでているヤカンの口のような形をイメージしますが、そうではない。
お醤油の液体としての物性の特徴から、そうすることで液だれがしないようにできているんです。
そして瓶本体も、首の部分が「くびれ」ています。
お醤油をさす時に、そのくびれを親指・人差し指・中指ん3本で軽くつまむと自然と小指が立ち上がります。
お醤油をさすときの「日本人らしい美しい所作のできあがり」というわけなんですね。
シルエットも美しいし、液だれもしないし、日本人の所作までつくってしまう。まさに「いいね」、「助かるね」、「おもしろいね」が詰まっています。

このように、「これってどうしてこうなっているのだろう?」と、身の回りのものをよく観察してその理由を考えてみることがデザインの第1歩と言えるのではないでしょうか。

工夫を論理的に積み上げていくのがデザインワークだとすると、たいへん知的な取り組みと言えると思います。

さて、わたしはそんな「考えること=デザイン」をよりおおくの皆さんに知ってもらいたいと思い、はじめたのがこのデザインレッスンです。

いつか子どもたちの図鑑コーナーに「デザイン」というものができること。
義務教育の科目にも「デザイン」ができること。
そして退職後もデザインを通して社会参加できること。

大きい話ですが、そんな創造的な未来になるととても良いなと思っています。

とはいえまずは「いいね」を得ないことには始まらない。
何かを始めるこのタイミングでの初投稿です。

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