【続編】バスケ目的で農業高校に入った私が国立大学に合格したら、こんな生活が待っていた。
中学3年の冬、私はバスケが上手くなりたい一心で高校を選びました。
その高校は農業高校で、学習環境はかなり特殊でした。
結局バスケで成果が残せず、進学校と同じ受験方法で国立大学を目指す変人と化しました。
その道のりは下記のnoteに書いた通りです。
(読んでくださった方々、本当にありがとうございました。)
多くの方々から「そういう進路を歩むと、どんな生活が待っているのか?」と聞かれました。
少しは需要があると感じたため、今回は大学入学後について書きます。
①学習、②お金、③交友関係の3つに分けて紹介します。
①学習
【進学校出身の学生との差】
物理など、高校の延長科目で差を感じました。同じ受験を乗り越えたとはいえ、3年間計画的に勉強してきた学生は「記憶の深さ」が違いました。
【友人の存在】
友人に恵まれ、定期的に勉強を教えてもらえました。おかげで苦手科目を克服でき、「農業高校出身だから…」というコンプレックスは消えていきました。
【農業高校出身の利点】
私が通った農業高校は「科学」に力を入れていました。基礎的な機器は一通り使いこなせますし、PCRや遺伝子組み替えなども高校で経験済みでした。農業高校での経験は、理系へ進学すれば大いに役立ちます。
【テスト勉強】
テスト期間は受験で培った「グリット(やり抜く力)」が真価を発揮しました。テスト勉強でストレスを感じることは少なかったです。私が受験を通じて得た財産の一つだと実感しました。
【成績と進路】
約90人の学科で、成績は10番目くらいでした。その後は大学院に進学し、好きな研究に没頭しました。就職先は理系メーカーの開発職に決まりました。
②お金
【授業料は全額奨学金で】
授業料は全額、高校時代に申請していた無利子の奨学金で払いました。(大学進学を決心したのは、無利子の奨学金申請が通ったことが大きいです。)毎月45,000円を奨学金で払うことに抵抗はありましたが、「奨学金を借りてでも勉強したいからここいるんだ」という意識をもって過ごせたのは良かったです。
【アルバイト】
高校での経験を評価して頂き、家庭教師を複数担当しました。「勉強を教えるのが楽しい」という、自分の新たな一面が見つかりました。生活費を稼ぐという点でもありがたかったです。自己満足ですが、家族に大学の費用を一切出させなかったことは誇りに思います。
③交友関係
【全てが新鮮】
高校で友人と遊ぶことが無かったせいか、大学では全てが新鮮に感じました。ファミレス、カラオケなど、今まで行ったことのない場所に行くことが刺激的でした。
【上下関係】
先輩は皆やさしく、上下関係など無いような感覚でした。交友関係というと語弊がありますが、大学では「教員と学生の垣根が低い」ことも印象的でした。教員と学生が一緒に食事したり、イベントに参加したりする場面が多々ありました。様々な話を聞かせてもらい、縦(ほぼ横?)の人間関係が大きく広がりました。
「進学校以外からの大学進学は正解か?」
上記の経験から、「進学校以外からの大学進学は正解か?」との質問に対しては「私の場合は正解だった。」と答えています。
あくまでも農業高校からの体験談ですが、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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