「新長田を彩るプレイヤー 〜木を愛し、新長田を愛する建築家〜」-Part2-
合同会社r3 合田さん
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-記者-
合田さんにとって、こういうコミュニティでありたいというような思いはありますか?
-合田さん-
うーん、どうやろなー
ちょっと答えにはなってないかもしれないんですけど
この辺の地域でも、とある会があって色んな話し合いが行われているんです
また別の会行ったらそこでも色んな話がされるけど
どの会も議題が違うだけで、結局出席しているメンバー同じなんですよね
この街を良くしようとか、この町を今後どうしていきたいみたいな話し合いをしてるのに
メンバーほぼ一緒っていうのがほんまに未来に繋がっていくんかいなっていう疑問を覚えたことはありました
結局神戸の中でもそれぞれの地域にキーパーソンがおるんやと思うんです
色んな会に僕も呼ばれて行ったりするんですけど
それこそテーマが違っても同じメンバーが集められてて
「また会いましたよね(笑)」みたいな
話し合いの場だけじゃなくて、町のマルシェのような町内イベントに参加するのもやっぱり同じメンバー来とるんですよね
-記者-
とても分かります
-合田さん-
この間もある提案を役所の方からいただいて
「こんな感じでいこうと思ってて、そのメンバーはこのメンバーで」っていうのを見て
「またこのメンバーですか!」って
それには僕も入ってるんですけど
「それがほんまにええかー?」っていうのがある
新しい人も入ってくれたりした方が良いかなと
いつもいるメンバーはスピードも速いし、人を集める力あるし、影響力めっちゃある人らばっかりなんですよ
けどその場所場所でくすぶってる人いっぱいおると思ってて
その人らにどう頑張ってもらうというか、引き出してあげたらいいんかなっていうのを常に思ってますね
めっちゃ難しいと思うけど
-記者-
結構ワークショップとか行っても「あ、前どっかのワークショップで会ったな」っていうのがすごいありますね(笑)
-合田さん-
テーマ違うだけでメンバーほぼ一緒やもんね
-記者-
似かよった色になっちゃいますもんね
-合田さん-
そうそう
確かに形にもなりやすいしスピードあるし、その場はええんですよ
けどもそれが果たして長い目で見たときにどうなんかなーっていうのを疑問に思ってるんですよね
それをどうしていったらいいのかはまだ案はないんですけど
-記者-
身近にそうやってくすぶっている方いるなって感じますか?
-合田さん-
ありますあります
もちろん若手もそうですけど、やっぱり年配の方たちでもすごい町にとって重要な人たちがたくさんいるんですが、なかなかそういう人らの意見が通らなかったりとか
-記者-
それこそアートマフィアという活動をされてますよね
新長田地域で独自の拠点を運営しながら、表現活動をサポートする人々だと伺ったのですが
アートマフィアの活動はどうでしたか?
-合田さん-
あれはめっちゃ良かった
場所を持ってる人がその場所を提供して、全然違うアーティストがその場所で何ができるかっていう新しい切り口なんですが
アートマフィアって名前はちょっと怖いですけど、内容というかやったことはすごい重要なことなんやろうなって思います
めっちゃ良かったですよ
-記者-
お互いのフィールドを交換し合って刺激にもなりますね
-合田さん-
今まで、イベントとかに参加してなかった人や使ってなかった場所を使えたっていうのも大きかったでしょうね
-記者-
それはメンバー間で「こういう場所があるよ」って共有しあったんですか?
-合田さん-
そう!
それこそさっきのくすぶってた人たちじゃないですけど、新しい場所を見つけていく機会になっていったんですかね
-記者-
新長田は合田さんにとってどんな地域に見えていますか?
-合田さん-
可能性はすごくあるなあと思います
まだなんかこれっていうのはわからないですけど
例えば、ここの商店街はかつて50年前は流行ってて繁華街になってたと思うんやけど、今はシャッター街で
かつて、この辺でお店やってた人も今はシャッター閉めて、中で生活されてる方もいるけど
その方たちは特に困ってないんですよね
玄関扉がシャッターみたいな
開けると奥で生活してると、そういう人らもおるので
-記者-
そうなんですか
-合田さん-
けど他から見たらシャッター街って閑散としてて、終わっちゃった街みたいに見えますやん
住んでいる人は特に困ってないのに、めっちゃシャッター閉まってて困ってる感じの商店街に見える
僕も空き家やと思って声かけて、貸してくれって色々言いに行ったこともあったんやけど
「いや困ってませんからうちは」みたいな
人に貸してトラブルになるのが怖いとかね
だから、外部から見ると、「うわ、シャッター商店街になってもた」みたいに見えるけど
中の人はみんなそんなに困ってないんやと思って
-記者-
僕もどっちかというとシャッター街で閑散としているイメージでした
-合田さん-
ですよね
再開発されてシャッターになってるところ、かつて流行ったところで再開発されてない手つかずになったままシャッターになったところで、この2点が歩いて見れるのは神戸市内でこの辺くらいしかないですよね
だから、東北とか関東の大学生が研究の材料としてここに来たりとかしてますよね
-記者-
先ほど合田さんのおしゃっていたこの辺りの可能性でいうと、具体的なイメージはありますか?
-合田さん-
いや、それがね、何か分からない
可能性があるってのはものすごい感じるんよ
きっとそれが何かわかったら、引き出す手段も分かって、活用できるんじゃないかって思うんだけど
これやっていうのが、掴みどころがないというか、要素がありすぎるというか
-記者-
これからは新しい人たちが出てきたときに、何かこのあたりで仕掛けられたらいいかなっていう感じですか?
-合田さん-
新しい人っていうか、新しい動き、新しい活動もひとつできたらいいかなとは思うけど
わざわざ新しいことすんのっていう話にもなるしね
また忙しなるやんか(笑)
それが悩みどころで
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