「新長田を彩るプレイヤー　～新長田のまちとダンス～」－Part4－

DANCE BOXと新長田の可能性

DANCE BOX・事務局長「文さん」

－記者－
更に今後20年後、DANCE BOXや新長田の可能性について
「こうなってたら面白いな～」っていうのはあったりしますか？

－文さん－
そうですね、国内ダンス留学を始めてから全国から若い人たちがどんどんこの劇場に来てくれるようになりました
そして人が関わることによって新たな場所が生み出されるということを経験したので
人が動きながら耕される場があるといいなって思います
ダンスを愛する人と、まちの人が集う緩やかな場所
そしてそれをずっとキープっていうより形を変えながら動いている場所があると面白いかなと
表現も生まれるし人も生まれるし、そこで関わる人がもっともっと増えるしね

－記者－
なんだか踊りみたいですね
文さんにとって、「踊ること」とはなんでしょうか？
－文さん－
踊ること・・・踊ること・・・なんやろ
特別なことであって特別なことでないというか
生きていく・・・大それたこと言えないですけど
生きてることそのものが踊りとも言えるし
でもなんか自分がその踊りを立ち上げるっていうことは特別なことでもあるし
難しいですね、答えはないのかもね(笑)
－記者－
ある種今も探しているという感じですか？
－文さん－
そうですね、答えがわかっちゃったらやってないかもね
－記者－
あー
明確な答えがないから、やり続ける
だから面白いんですね
－文さん－
それは、プロジェクトとかもなんでも一緒かも

－記者－
いろいろ話を聞かせていただいて、私たちも文さんとなにかできたらいいな、と思いました
最後に一つ聞いてみたいのですが
我々ももっと地域の方々と関わっていきたいと思っているんですけど
地域の人の立場からして
こういう関わり方してもらえたら嬉しいなあとか、一緒にこういうことができたら良いなというものがあれば教えてほしいです
－文さん－
「もっと地域の方々と関わっていきたい」と言ってくださったのがまさにそうだと思うんですよ
新長田に新しい合同庁舎ができても
みなさんとなかなかどうやって関わったらいいかわからなかったけど
今回みなさんがこうやって取材に来てくださって
「あ、関わることできるやん」って思いました
そうなるとじゃあ次何する？
一緒になにができるかな・・・
私らが一緒に考えられる場を作ってみたり？
－記者－
ワークショップだとか、意見を出し合うとか？
－文さん－
いやそんなのじゃなくても
普通にこうやってしゃべれるといいかな

別にそれはね、たまたま商店街で出会って
「元気？最近どう？」っていうことでもいいと思うんです
そっからなんかできるし、わざわざ何かプロジェクトを立ち上げることだけじゃないと思ってるので
つながりの中から、じわじわ生まれてるものがすでにあると思います
－記者－
きっかけを作るというよりは、地域とのつながりをもっと強くしていきたいと
そのなかで自然に増やしていけばいいなというイメージなんでしょうか
－文さん－
そうですね
だから、ほんとに隣近所のおじちゃんたちにおはようございますって言うこともそうでしょ
それの積み重ねかなと思います
－記者－
まちでたまたま出会った人との普段の会話から
「こんなことやりましょう」ってアイデアが生まれて、企画が立ち上がるんですか？
－文さん－
そうです、みんなそうですね
今はコロナでなかなか飲んだりできないですけど、
私ら、よく飲むんですよ、こんな感じで（笑）
丸五市場とかだったら、しょっちゅう飲みに行ってましたね
そうです
そういうのも大きいかもね

－記者－
ふらっとまちなかで会えるかもしれないですね
－文さん－
ほんとにコロナとかじゃなかったら、
「みなさん次いつ飲みながらお話ししましょうか？」て言えたんですけど（笑）
－記者－
なかなかそういうことできないですもんね
－文さん－
そう、だからほんとにお仕事でとか、お昼間でとか、なにかセッティングしないと人と会いにくい状態っていうのは
コロナの状況が晴れたあとは、私たちが思っている以上になんかひずんでいることがあるんかなーって思いますね
－記者－
はやくおさまって、なんでも自由活発にできるようになるといいですね
－文さん－
ほんとにそう！
－記者－
私たちも新しいことをやってみたかったですし、是非一緒にやらせてください
本日は本当にありがとうございました