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SNSでも「推敲」が大事、という話

朝起きたら、仕事のチャットワークのグループがすごいことになっており、それを見た友達から私を気遣うLINEが来ていた。

「ええと・・・」

何からどうい処理していいかわからない。自分が全く予期しなかった反応。

「またやってしまった(ようだ)」

***

リモート、チャットで進む仕事にはまだ慣れない。

去年の事態で、世界が変わった。私もチャットワークやZOOMは使ったことがあったし、アカウントも持っていたけど、イマイチ使いこなせている感がなかった。

しかし強制的にチャット、ZOOMを使う世界になって、いろんな仕事がPC、スマホがあれば出来るようになり、ああ、こうやって使えばいいのか、と体感するようになった。

とにかく移動時間がなくなったのはすごくいい。

なんだ、これでいいじゃん。ぜんぶ。

と、思っていた。最初は。

しかし、次第にストレスも感じるようになる。とくにチャット。相手が見えず「チャット(文字)」だけで進める仕事だと、お互いの反応がわからない。

何度も顔を合わせていて良く知っている人ならいい。またZOOMでやり取りをしたあと、補足としてチャットを使うのであれば、さほど問題はない。

しかし長く顔も合わせておらず、チャットだけ、になったり、初めからほとんどチャットでしか仕事をしていない人とは、まだまだお互いどんな気持ちでそれを書いているかが見えてこない。

「○○お願いします」

という言葉だけでも、自分の状況(受け取る側のテンションや前後の状況)で、全く違う。

気遣って優しく言われてるように感じるときもあれば、ああ、仕方ねーなー、というに言われているように感じることもある(相手はそんなことを思っているとは限らないのに)。

人の顔色がわからない、ということがこんなに仕事に差し支えるとは思わなかった。

相手はただ質問しているだけかもしれないのに、「詰められている」と感じるようにもなった。

冒頭の話は、私が投稿したFBページの内容が意図せぬ形で捉えられていて、それについて説明を求められていた、ということなのだが、自分では愛情たっぷりに書いたつもりが(むしろラブレターくらい)、「愛が感じられない」と言われてしまい、頭を抱えた。まったく真逆じゃないか。

謝って修正するのは簡単だが、おそらく求められていることはそこじゃない。

質問した人はどうして、そうなったのか、を聞きたいはずだ。

そうやってぐちゃぐちゃになっている糸をほどくように、解決策を模索しているうちに、ああ、足りてなかったのは自分の「その背景の説明」なのだな、と薄々分かってきた。

そんな時、FBで、オクノヤさんのフィードが流れてきて、この本が紹介されていた。

冒頭の予期しなかったトラブルの原因は、FBページへの投稿だったため、SNSへの投稿の基本のようなものを知らねばならぬ、と思っていた私には「ドンピシャ」なタイミングでの紹介だった。

スマホってすごいな。私のチャットワーク、見てたんか?

アマゾンで購入したら、届くのは明日。いや、今すぐ読みたい。

私はKindleでポチッた。

我が家では暗黙の了解として休日は原則仕事をしない、というルールになっているのだが、子どもたちがゲームに興じている間に、スマホで読んだ。

ネタバレになるので、あまり書きすぎないようにするが、本書から分かった、私に1番足りていないものは

「推敲」

だということが分かった。

本書筆者の成毛さんはFBの投稿をしてから、多い時で30回推敲するらしい。

・・・30回って!!!

いや、私も投稿する前に読み返しますよ。投稿する前に3回くらい。

投稿されてからフィードに載ってからも客観的に見ると違って見えるので、さらに3回くらい。

でもそれは誤字脱字がないか、副詞や助詞が適切且つ意図した内容で伝わるように使えてるか、程度。内容が適切に伝わるか、という視点ではチェックしてなかった。

もうその時点で主観的というか盲目的というか、自分は絶対に正しい/正しく伝わるはず、という自信(過信)で投稿しているので、だからダメなんだな、ということが理解できた。

本書は「バズる」、とキャッチーなタイトルになっているが、文章を書く上での正しい書き方が書いてあるというかんじ。

そしてSNSで読んでもらいやする工夫。(マナー、ルールといったほうが近いかも)

もちろん知っていることもあったけど、ちゃんと出来てるかというと、そうでもなく。自分自身、呼吸かまばたきか、くらいな気持ちで投稿していたSNS。

私も、SNSの投稿は「推敲」は30回するつもりで見直そう、と肝に銘じた。

簡単にバズらせるテクニックを知りたい方には不向きですが、自分の伝えたい情報を、意図した形で伝えたいのに伝わっていない気がする、と感じている人にはおススメです。

小売店のブランディングから一歩踏み込んだ、理念や想いを形にするお手伝いをするコンサルティングをしています。店舗ディスプレイ、POP、ラッピング、ライティングで見せる発信のコツをお伝えしています。