小林 雅

ICCパートナーズ株式会社 代表取締役 東京大学工学部卒業 → アーサー・D・リトル→…

小林 雅

ICCパートナーズ株式会社 代表取締役 東京大学工学部卒業 → アーサー・D・リトル→ グロービス・キャピタル・パートナーズ→ インフィニティ・ベンチャーズ → ICCパートナーズ(創業者)。2001年〜2015年までベンチャー投資。2004年〜現在までカンファレンス運営を経験。

最近の記事

コロナ禍におけるオフライン・カンファレンスの新しい競争力

新型コロナウイルス感染症はオフラインのカンファレンスに大きな影響を与えた。多くのカンファレンスは中止となり、オンライン化するようになった。 ICCサミットの参加者と話しているとオンライン・イベント/カンファレンスの限界を感じる方がほとんどである。手軽に開催・手軽に参加できるという利便性はオンライン・イベントにありますが、体験価値という点ではなかなか厳しいというものだ。 原則 出張NGやイベント参加NGという方針が企業にあり、今までのように参加者が集まらないという課題はあり

    • プロダクト・サービスを顧客視点のストーリーでプレゼンできるか?

      スタートアップ・カタパルトの応募案件など数多くのプレゼンテーションを聞いている。 だいたいのケースは「プロブレム(課題)」から入り、解決する方法としてのサービスや機能の紹介をしている。これは「ピッチと言えばプロブレムからスタートするのは定石」ということからスタートしている。 しかしながら、実際にプレゼンをしてみるとわかるがどのプレゼンも同じようにしか聞こえず、オリジナリティがないし、さらには退屈なプレゼンになってしまう。 そもそも注目してちゃんと聞いてもらうことが重要な

      • ICCのベンチャー投資プログラム「カタパルト・ファンド」スタート

        新型コロナウイルスのワクチンも目処がついてきたこともあり、株式市場を含め明るい兆しとなってきた。 2021年2月の福岡開催をしっかり耐え抜けばICCの活動も継続してしっかりできそうだ。 ICCサミットそのものは2020年9月開催の開催の実績が大きく、次回の福岡開催のスポンサー収入や登壇者の内定状況は堅調だ。 一方、カンファレンス収入だけに依存するというリスクも実感した1年であっため新しいビジネスとしてベンチャー投資をしっかり行うという企画をスタートした。ベンチャー投資プ

        • 各カテゴリーの「局地戦」を勝ち抜くためのICCサミットの活用法(スポンサープラン)

          ICCサミット FUKUOKA 2021のスポンサー募集も11月末までとなり、あまり対外的には書いていなかったスポンサープランの魅力をまとめてみた。 ICCサミットのスポンサーシップ・プログラムICCサミットのスポンサープランはいくつかのランクがありますが、もっとポピュラーなランクは「ゴールド・スポンサー」というものです。金額は3,300,000円(税込)のプランです。 「ゴールド・スポンサー」はスポンサード・セッションというセッションの枠を持つことができます。この仕組は

        コロナ禍におけるオフライン・カンファレンスの新しい競争力

        • プロダクト・サービスを顧客視点のストーリーでプレゼンできるか?

        • ICCのベンチャー投資プログラム「カタパルト・ファンド」スタート

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          ニッチカテゴリーにおける局地戦の考え方

          先日のnoteで書いていた「機会損失」について書いていましたが、「ニッチカテゴリーにおける局地戦の考え方」も記載しているので改めてまとめてみたい。 かなり前の本ですがスタートアップの戦い方で定番だった教科書は「キャズム」とう本だ。 キャズムのちょっと前の世代だとレジス・マッケンナ氏が有名だった。 時代が異なるため完全にそのまま通用するものではないが、現在の「PoC」などの考え方は段階的に進化してものであるため過去の書籍から段階的に学んでいくと良いのでは?と思ったりする。

          ニッチカテゴリーにおける局地戦の考え方

          ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」はスタートアップの登竜門。 優勝・入賞者にはステップアップ・プランが用意されている。

          ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」の応募も11月13日までの募集となりました。 ビジネスプラン・コンテストやピッチコンテストは世の中にはたくさんありますが、ICCサミットのスタートアップ・カタパルトは何が違うのか? そんなことを思うのではないでしょうか。 ① 準備編 - プレゼンテーションのトレーニングまずスタートアップ・カタパルトなどのカタパルトに登壇する場合は僕のプレゼンテーションのトレーニングを実施します。具体的なフィードバックをして改善することで確実にレ

          ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」はスタートアップの登竜門。 優勝・入賞者にはステップアップ・プランが用意されている。

          ICCサミット「クラフテッド・カタパルト」のドキュメンタリームービー公開! 次回のプレゼンターも続々決定!

          新型コロナウイルス感染症の影響もあり、過去に撮影していたドキュメンタリームービーの編集をストップしていましたが、再開して無事完成しました。KYOTO 2019とFUKUOKA 2020の過去2回分です。 直近のKYOTO 2020にドキュメンタリームービーはクラフテッド・カタパルトに関しては作成しなかった。理由は新型コロナウイルス感染症の影響があり、ICCサミットそのものの開催延期の可能性もあったため制作する本数を絞ることにした。 クラフテッド・カタパルトはLEXUSのス

          ICCサミット「クラフテッド・カタパルト」のドキュメンタリームービー公開! 次回のプレゼンターも続々決定!

          「機会損失」を考える(ICCサミット スポンサーの事例)

          たまたま福吉さんの記事を読んでいた。  行動経済学の考え方の一つに、プロスペクト理論というものがあります。「人は得をすることよりもまず損失を回避したいと思う」という意識に訴える方法です。この理論を活用した、受診率向上の取り組みも自治体と進めています。 というところががあり、「なるほど、そうか」と思った。ICCサミットに参加しませんか?という場合に参加するメリットを訴求していたが、実は「損失」のほうに注目したほうがよいということだ。 ICCサミットの場合は参加しない場合の

          「機会損失」を考える(ICCサミット スポンサーの事例)

          「社会を変えるために、まず目の前を変える」ユーグレナ永田暁彦さんがICCサミットに参加する理由とは

          1年前になりますがICCサミット KYOTO 2019のときにユーグレナ永田さんに密着したドキュメンタリー動画を作りました。 コロナの影響で仕上げをペンディングしていたのですが、完成しました! ユーグレナ永田さんは2016年9月の第二回目のICCサミットで初登壇でした。当時の書き起こしも記事もご覧ください。 2016年9月に初登場したのですが、議論のキレ味があり、その後レギュラー登壇者となった。ICCサミットの発展はユーグレナ永田さんの活躍が大きいのですが、永田さんが

          「社会を変えるために、まず目の前を変える」ユーグレナ永田暁彦さんがICCサミットに参加する理由とは

          スタートアップのCFOがICCサミットに参加しないとナレッジの「差」が大きく開く

          ICCサミット FUKUOKA 2021の参加登録もスタートした。通常の参加枠は「エグゼクティブ」という参加枠で参加費22万円(税込)です。  スタートアップの資金調達環境は活況であるが、その資金調達を支えるCFOの人材は不足している。 実際にゴールドマン・サックスなどの外資系投資銀行出身の方を採用したりするが、CFOとしての実務経験があるわけではないためどこかで経験・学ぶ必要がある。 CFOの経験値・力量はValuationの交渉や契約内容の交渉など含め資金調達に直結

          スタートアップのCFOがICCサミットに参加しないとナレッジの「差」が大きく開く

          カンファレンスのスポンサーは価値あるのか?

          ICCサミットのビジネスモデルは① 参加者からの参加費収入 と ②スポンサー企業からスポンサー収入の2つがある。 前回のICCサミット KYOTO 2020のスポンサー企業は以下の通りだ。 本日 ICCサミットのスポンサー企業の方からご紹介いただき新規のスポンサー候補の方々と打ち合わせをした。 ICCサミットも含めカンファレンスや活動にスポンサー(支援)する大きな理由は①(売上などの受注につながるなどの)効果がある ②(社会的に)意味がある活動であり、支援することがス

          カンファレンスのスポンサーは価値あるのか?

          ICCサミットの運営の仕組みの面白さ(その1)

          ICCサミットを企画・運営をしているといろいろな面白さがあります。ベンチャー投資も15年ほどやってきたこともあり、いろいろなビジネスを投資家という視点で見てきましたが、自分でビジネスをするといろいろな発見があります。 ① 広告宣伝費がかけず口コミのみで集客する通常のカンファレンスやイベントの場合はFacebook広告などで「◯◯ 氏 登壇」のような登壇者を目玉にした広告をして集客しています。 SaaSなどのビジネスモデルもそうですが、顧客獲得コスト(CAC)に対してLTV

          ICCサミットの運営の仕組みの面白さ(その1)

          ソーシャルグッド・カタパルトの企画スタート(募集終了)

          2021年2月15-18日に開催予定のICCサミット FUKUOKA 2021では新企画「ソーシャルグッド・カタパルト」を開催する予定です。 今年の2月の福岡開催のときに実験的に開催した企画だったのですが審査員の方をお招きし、8-10名のプレゼンターにプレゼン頂く。そして1〜4位まで表彰するような企画です。 <ソーシャルグッド・カタパルトの登壇者は募集終了となりました> 以下のようなプレゼンテーションを予定しております。 1社7分のプレゼンテーション(制限時間

          ソーシャルグッド・カタパルトの企画スタート(募集終了)

          MITSUBOSHI 1887のメリノTシャツとのコラボ(スタートアップ・カタパルトの賞品提供の事例)

          ICCサミットでは「スタートアップ・カタパルト」というスタートアップのためのピッチコンテストを開催しています。優勝するといろいろな賞品をもらうことができます。 MITSUBOSHI 1887のメリノTシャツを社員全員にプレゼントを頂いております。プレゼントいただくだけでなく、取材まで頂いております。 ICCサミットのスタートアップ・カタパルトの賞品提供のメリットはいくつあります。1つ目はICCサミットでもっとも人気がある=集客できるコンテンツは「スタートアップ・カタパルト

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          「CRAFTEDの体験価値は、 ニューノーマル時代 いかに変化するか」のメイキング・ストーリー

          ICCサミット KYOTO 2020 の特別プログラムの記事を紹介します。 「CRAFTEDの体験価値は、ニューノーマル時代いかに変化するか」というパネルディスカッションを行いました。 後半の比叡山延暦寺ツアーも大変も盛り上がりました。 詳細は記事にあるので僕のnoteではメイキング・ストーリーについて書きたいと思います。 ICCサミット KYOTO 2020ではLEXUSの車両で移動する特別プログラムを複数企画しました。 スポンサーであるLEXUSの車両の良さを体

          「CRAFTEDの体験価値は、 ニューノーマル時代 いかに変化するか」のメイキング・ストーリー

          ICCサミット FUKUOKA 2021のプログラムの創作プロセスは「コンテクストデザイン」

          2021年2月15-18日開催予定のICCサミット FUKUOKA 2021のプログラムの企画も本格化しております。すでに登壇者も100名以上内定し、セッションの企画をどんどん決まっております。 通常のカンファレンスやイベントは登壇者の写真や経歴などが綺麗にデザインされたWebサイトに公開されていますが、ICCサミットの場合はシンプルにGoogle Documentで作成しています。 公開されているGoogle Documentは僕が実際に企画のために使用しているDoc

          ICCサミット FUKUOKA 2021のプログラムの創作プロセスは「コンテクストデザイン」