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ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」はスタートアップの登竜門。 優勝・入賞者にはステップアップ・プランが用意されている。

ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」の応募も11月13日までの募集となりました。

ビジネスプラン・コンテストやピッチコンテストは世の中にはたくさんありますが、ICCサミットのスタートアップ・カタパルトは何が違うのか? そんなことを思うのではないでしょうか。

① 準備編 - プレゼンテーションのトレーニング

まずスタートアップ・カタパルトなどのカタパルトに登壇する場合は僕のプレゼンテーションのトレーニングを実施します。具体的なフィードバックをして改善することで確実にレベルアップします。

カタパルトはもともと「投石機」という意味なのですが、スタートアップのステップアップのためにあります。

ICCサミットのカタパルトに登壇したあとはプレゼンのレベルアップをしているため他のピッチコンテストでも優勝するなど結果がでる事例があります。

エアロネクストの田路さん 本人も言っておりますが、一番最初にICCサミットのリアルテック・カタパルトに登壇したことが後日開催されているピッチコンテストの優勝につながっていきます。

実際にどのようなフィードバックをしたのかは勉強会で語っています。

該当箇所は以下のようなコメントです。

田路さん「小林さんとは、ちょうど1年前に知り合って、最初に見せたプレゼン用のスライドは技術の説明を中心に構成していました。アドバイスいただいたのは、なぜそれをやりたいのかという思いをしっかり入れることです。

そこから最近すごく大切にしているのは、自分が伝えたいことよりも、みんなが聞きたいことをちゃんと話すということです。

ドローンに対してみんなが持っている印象や疑念を、僕なりに予測して最初に言い当てて聞く人の心を掴んでから展開する、ということに注力できたのが、ICCでのプレゼンでした。

その結果、人生が大きく変わったし、この1年で大きく飛躍できたきっかけにもなりました」

ICC小林「もともとのプレゼンは、ドローンとは何ぞやという解説や、中国でドローンはどうだとかいう内容が多かったですね。練習のときに、わりとみなさんに言うことのひとつに、『誰も一般論は聞きたくない』というのがあります。

解説よりも、あなたのストーリーを聞きたいのです。それを盛り込んだプレゼンをしたほうがいいのです。

前半で心掴まずして、後半はありません。後半にだいたい言いたいことが来るのですが、それを伝えるためには、いかに前半で心を掴むかが大事です。それではこのあと連戦連勝したという、田路さんの1年前のプレゼンを見てみましょう」

ICC小林「もともとは冒頭のバルーンの映像はなく、ドローンの説明が代わりに入っていました。それもよかったのですが、そもそもなぜ独自の技術である4D GRAVITY®を考えだしたのかという話が面白くて。創業者がもともとは、タワーマンションを空撮で撮るエキスパートだったのです。

その話を出さずしてどうするということで考えたのが、このプレゼン映像の冒頭のストーリーです。すると創業者がどんなことをしていたのかがわかります。

そのメリットは、単に思いつきや市場分析で起業したのではなく、自分の仕事に向き合ってきたことから見つかった事業のアイデアだということがわかります。リアリティがあって、言葉の力が全然違ってきます。同じ事業であっても、これだけで言うことが変わってきます。

次に、コアな技術をいかに解説するかですが、新しいもの、特に動くものに対する説明をテキストで初めてはいけません。映像を見せてから解説したほうがわかりやすくなります」

田路さん「すごく覚えていることがあります。ベンチャーのプレゼンは、ユニークバリュー・プロポジションがどうとか、顧客がどうとかいうことを説明する、『型』があります。でもこのプレゼンは、まったくその型に沿っていません。

小林さんに聞いて思ったのは、そういう型は崩していいのだということ。それでいいんだと思えたことが大きかったです。崩して結果が出たことで自信を深めて、それ以降ずっとベンチャーの型通りでなく、視覚的インパクトを与える、映像中心のプレゼンでやりきって勝てています」

ICC小林「型に依存しているプレゼンはだめですね。自分の人生語らなくてどうするんだ、型の説明をしてどうするのだと、いつもプレゼン練習の最初のころは言います。

エッセンスは型に入っている部分もあるのですが、人生のストーリーを入れていくほうが良いのではないかと思います」

田路さん「型通りだと、次に出てくるものが予想できるので、企業によって違いますが、プレゼンに対して驚きは少なくなります。

型を崩したほうが、7分間集中して見てもらえると思いますし、最後まで後味を残せるようにストーリーを作るほうが大事かなと思います」

② 本番は第一線で活躍する審査員がライブで聞いていいる。

準備のあとは本番です。ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」は審査員が豪華です。30名近い審査員を揃えることができるのはICCサミットの登壇者が250-300人いるため実現することができます。

ICCサミットに継続参加してほしいと考えているが、必ずしもパネルディスカッションのテーマ次第では登壇機会がない方がいます。そういった方に審査員としての参加を打診しています。

ICCサミット FUKUOKA 2021のスタートアップ・カタパルトの審査員は現時点で以下の方々です。

(審査員)

朝倉 祐介
シニフィアン株式会社
共同代表

荒川 朋美
日本アイ・ビー・エム株式会社 取締役 執行役員 カスタマーサクセス事業担当

井手 直行
株式会社ヤッホーブルーイング
代表取締役社長

今野 穣
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
代表パートナー 最高執行責任者(COO)

江幡 哲也
株式会社オールアバウト
代表取締役社長兼CEO オールアバウトグループ代表

岡島 悦子
株式会社プロノバ
代表取締役社長

大櫃 直人
株式会社みずほ銀行
執行役員 イノベーション企業支援部長

北尾 昌大
株式会社NORTH AND SOUTH
代表取締役 / Creative Director

倉林 陽
DNX Ventures
Managing Partner & Head of Japan

西條 晋一
XTech Ventures株式会社
代表パートナー

佐久間 衡
株式会社ユーザベース
取締役

佐藤 光紀
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表取締役 グループ社長執行役員

澤山 陽平
Coral Capital
Founding Partner

重松 大輔
株式会社スペースマーケット
代表取締役社長

志水 雄一郎
フォースタートアップス株式会社
代表取締役社長 兼 CEO

田口 一成
株式会社ボーダレス・ジャパン
代表取締役社長

多田 洋祐
株式会社ビズリーチ
代表取締役社長

寺田 航平
寺田倉庫株式会社
代表取締役社長CEO

富山 浩樹
サツドラホールディングス株式会社
代表取締役社長

中島 謙一郎
株式会社ベクトル
専務執行役員・CSO

永田 暁彦
株式会社ユーグレナ 取締役副社長/リアルテックファンド 代表

野内 敦
株式会社デジタルホールディングス 代表取締役社長 グループCEO / Bonds Investment Group 株式会社 代表取締役 兼 代表パートナー

平尾 丈
株式会社じげん
代表取締役社長執行役員CEO

本間 真彦
インキュベイトファンド
代表パートナー

松本 勇気
合同会社DMM.com
CTO

三上 智子
日本マイクロソフト株式会社
執行役員 コーポレートクラウド営業統括本部長

柳瀬 隆志
嘉穂無線ホールディングス株式会社
代表取締役社長

山本 敏行
SEVEN GO / Chatwork 創業者

リュウ シーチャウ
レノボジャパン合同会社 CMO マーケティング統括本部 統括本部長 / NECパーソナルコンピュータ株式会社 コンシューマ事業本部 マーケティング部長

③ 本番はライブ中継がされ、後日 編集されたプレゼン動画を公開!

ICCサミットのスタートアップ・カタパルトではライブ中継を行っていますが後日編集したプレゼンテーション動画を公開しています。 

ICCサミット FUKUOKA 2019のケースで説明します。

当日のライブ中継を行っています。

終了にすぐに速報記事を配信しています。日本経済新聞も結果の速報をカバーしています。

当日の開催レポートも開催後に配信しています。

各プレゼンターごとのプレゼン動画は希望者の編集して公開しています。非公開にすることも可能です。

さらに動画に加えて文字起こしをして記事も配信しています。

さらにスタートアップ・カタパルトはドキュメンタリー動画も作成しています。

このように本番もそうですがスタートアップ・カタパルトのあともプレゼン動画を会社紹介に利用することができます。

④ スタートアップ・カタパルトはオフィシャル・サポーターも充実!

スタートアップ・カタパルトには賞品提供を頂ける会社が多く存在します。スタートアップ・カタパルトの冠スポンサーはノバセル(ラクスル)です。

⑤ スタートアップ・カタパルトで優勝すると参加枠が用意されており、継続的に露出機会がある

inaho菱木さんのケースがわかりやすいですが、その後も継続的に露出の機会があります。

スタートアップ・カタパルトの1年後にカタパルト・グランプリへの登壇機会があります。

参加費無料で継続的に参加することができますし、ICCサミット関連の特別ツアーに一緒に参加するなどフル活用して頂いています。以下のツアーは菱木さんも参加しました。

このようなICCサミットのスタートアップ・カタパルトは2020年11月13日にまで募集しています。

スタートアップ・カタパルトの1回目は2016年9月開催のときでした。次回で10回目の開催となります。

ICCサミットのスタートアップ・カタパルトはステップアップのためにあります。優勝がゴールではなく、登壇したあとが本当の勝負となります。

ICCサミットに継続的に参加することで人的なネットワークも広がり、いろいろなセッションを通じて経営者として成長していきます。

成長して上場すると今度はスタートアップ・カタパルトの審査員になったり、プレゼン企業に対して投資を行うようになります。

小さなことの積み重ねが大きな成果につながっていきます。


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