私の、雨ニモマケズ。
オマージュ自己紹介です。
雨には傘を差し
風にも傘を差し
雪や夏の暑さには気を配り
丈夫な体をもち
欲は程々
決して怒りの感情に踊らされず
いつも静かに笑っている
一日に白米一合と
なにか蛋白と野菜をたべ
あらゆることに
自分の感情を入れずに
よく見聞きし分かろうとし
そして忘れず
田舎の三重の林の蔭の
小さな探究部屋にいて
東に絶える様の草木あれば
行って護ってやり
西につかれた人あれば
行って慰みを与え
南に理不尽なことあれば
行ってその問の核を正し
北に喧嘩や争いがあれば
この上ない無力を覚え
ひでりのときは万物に謝し
さむさのなつは術を探し
みんなに変わり者とよばれ
程良く褒められ
程良く嫌われ
そういうものに
わたしはなりたい
雨には傘を差したいし、欲を無くすことは多分できない。
個人的に雨ニモマケズの重要なところは、最後の一文の「ワタシハナリタイ」だと思う。これが、「ミナナルベキダ」だったら雰囲気がガラリと変わるだろう。
私はときどきこの詩を思い出すたびに、これが正解なのだろうか、と思う。これが正解なら、耐えることは美徳なんだろう。
だが、最後の一文が「ワタシハナリタイ」になっているのは、これが宮沢賢治の中で完結した正解だからだと思う。
私の正解は貴方の正解ではないし、貴方の正解は私の正解ではない。でも、それでいい。何かそういうものを感じる。素敵だ。
自己紹介noteを更新したかったので書きました。
詩はなんかリズムが良いですね。リズムまで揃えることはできませんでしたが、自分の思いを整理できたので良かったです。(自己紹介というか、マインド紹介かもしれません)
「田舎の三重の」は軽い地元ディスみたいになってますね。リズムがよかったので。でも、三重はとても好きです。ごめんなさい。
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