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一問一答「あなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?」【好かれる自己開示】

あなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?

今回は、LINE で信頼関係を築く方法についての相談をもとに、自己開示のメリットと最高の自己紹介メソッドについて解説させてもらいます。

Q. LINE のやりとりで信頼関係を築くコツを教えてください。

LINE に関しては、Dラボでモテるファーストメッセージについて解説した動画がありますので、そちらを参考にしてもらいたいですが、自分の話を長々とすることだけはやめてください。

自分の話をするのは、相手に安心をしてもらうためではありません。自分の話をするのは、相手の話を聞くためです。
例えば、自分の兄弟の話をしたら、相手の兄弟の話も聞くことができます。
自分の休日の過ごし方を話したら、相手の休日の過ごし方も聞くことができます。

自己開示は相手の話を聞いてもいい流れに持っていくためにするものです。
自分の話をして信頼してもらいたいと考えるのではなく、自分の話をきっかけに、相手から聞きたい話を聞くようにしてください。

自分がどれだけプライベートな話をしたかということによって、人間は相手に対する信頼や安心感を感じることができます。

以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

好かれる自己開示

人はよくわからない相手には警戒心を持ちます。
自分がどんな人間なのか? 相手に自己開示することができると、その警戒心を解くことができます。

これは良好な人間関係の始まりです。
そして、その良好な人間関係が人生を決めます。
仕事も、お金を稼ぐことも、能力も、そのすべてが良好な人間関係をつくるためにあると言われています。

質が高い人間関係を作ることが、僕たちの人生の目的にもなるのではないでしょうか。
やりたいことがないという人もいるでしょうが、それであれば、良好な人間関係を作るために何ができるか? ということを考えてみてください。
それが人生の目的になると思います。

とはいえ、皆さんは自己開示できているでしょうか?

自分がどんな人間なのかを言えていますか?

どこまで自分のことを話せばいいのかわかりますか?

あるいは、相手にどこまで相手のことを聞いていいのかわかりますか?

これは人間関係でとても重要なことなのに、多くの人が親しくなるまで自己開示をできていません。
親しい人間関係をつくるための自己開示なはずなのに、親しくなるまでそれがうまくできないわけです。
ある程度仲良くなると、急に自分の話を流暢にできるようになる人がいますが、それはとてももったいないです。

初対面の時にしっかり自己開示して、仲良くなってからは相手の話を聞く側に回るのが、一番良い人間関係を作る方法です。
多くの人が実際には逆をしてしまっています。

普段の人間関係でも恋愛関係でも、仕事の関係でも使える自己開示について解説していきます。

自己開示ができない2つの理由

1. 対他的要因:他者との関係に影響を与える要因

他人からの印象を気にしてしまったり、人間関係や自分の社会におけるポジションが危うくなってしまうのではないかという不安によるものです。
あるいは、相手に対して自己開示することに意味を見出せないとか、相手に自分のことを知ってほしいけれど、受け入れてもらえないかもしれないことへの恐怖もあります。

2. 対自的要因:自分自身に対して他者との関係には影響せず、自分自身のみに影響する要因

自己開示することで自分自身が傷つくことへの不安が原因の場合もあります。
相手からのリアクションというよりは、自分を守るために自己開示ができないタイプです。
過去に自己開示したことでトラウマを抱えたりしたことが原因になることもあります。

大きく分けてこの2つの原因があります。

「相手にどう思われるだろうか?」という不安

「自分が傷つくのではないか?」という不安

この2つが自己開示ができなくなる原因です。

自己開示には親密性が必要

親密ではない相手への自己開示に抵抗を感じるのは自然なことです。

1996年に常盤(ときわ)大学が237名の参加者を対象に、自己開示の効果、自尊心、社会的承認欲求に関する質問紙調査を行い、自己開示への抵抗感と自尊心の関係を調べています。

自己開示する内容が比較的ライトで、かつ、自尊心が高い人であれば、かなり堂々と自己開示できるような気がしますが、この研究によると、初対面などそれほど親密ではない相手の場合には、自己開示の内容が重くても軽くても、自尊心が高くても低くても関係はなく、誰でも自己開示に抵抗を感じるということです。

一方で、ただ相手と親しいということだけでなく、好感を持てるなど、相手に対して親密性を感じている場合は、自己開示ができるようになったということです。

自分に自信があるかどうかは関係ありません。
自分がカミングアウトする内容が重くても軽くても関係ありません。

人間は、相手のことをどれくらい親密に思うことができるかで、その相手に自己開示できるかどうかが決まります。

初対面の相手に親密性を感じるのは難しいです。
そこで抵抗を感じるのは人としてごく自然なことです。

とはいえ、自分に自信がある人の方が堂々と自己開示できるようなイメージがあります。
自尊心が高い人は、親密な人には自己開示することができます。
一方で、自尊心が低い人は、親密さを感じるようになっても自己開示ができません。

つまり、自尊心が低い人は自分が傷つくことを恐れています。
本当は自分のことをわかって欲しいけれど、自分が傷つくのではないのかと恐れて、それによって自己開示できなくなっています。
対自的要因がブレーキになっています。

抵抗を跳ね除けて、どのようにすれば親密ではない相手に自己開示することができるのかと言うと、この研究では、自己開示の定型文を作っておくことを推奨しています。

初対面の時には、最初の自己開示の影響が大きくなります。
最初だけ定型文でしっかり自己開示することができれば、その後は、お互いに理解し合おうと思い自然と会話することができます。
最初のための定型文を作っておきましょう。

コミュ力のない人ほど、初対面の時に使える相手にさせる自己開示の定型文を作っておいてください。
それができていれば、その後は周りが自然と会話を振ってくれるようになります。

スベらない最強の自己紹介の作り方

最高の自己紹介は他己紹介です。
この他己紹介が最高の自己紹介になるという研究があります。

ワシントン大学の研究で、人間が自分の能力をどこまで正確に自己診断できるのかということを調べています。
165人の男女を集めて、全員のパーソナリティと知性を測るテストを行って、さらに、様々なコミュニケーションの場面での反応についてチェックしています。

その結果、人間は、自分の知性と創造性、魅力について、自己診断できないとされています。
知性も創造性も、それ以外の魅力も、全て人間関係や恋愛関係においてとても重要なポイントです。
ところが、僕たちはそれを自分で判断することが苦手だということです。

自己開示する上で最も重要な部分を人は理解していません。
研究では、ほとんどの人が自分の能力を過大に評価するか、無駄に過小に評価していました。
自己診断で正しく把握できるのは、不安傾向ぐらいだったそうです。

知性も創造性も、人としての魅力も、どうしても他人との比較によって決まる要素です。
ですから、人は自分ではよくわからないわけです。

仲の良い人や付き合いの長い3人ほどの人と、お互いに他己紹介してみてください。
お互いに相手の魅力やすごいと思うところを3つ程度簡単な文章にしてもらってください。
それをまとめて自己紹介を作ってください。

他己紹介ですから、自分が言ったことではなく他の人が評価してくれたことです。
他人の評価ですから、相手がどう思うかということを気にする必要もありません。
それと同時に自分が傷つくことを心配する必要もありません。

ですから、この方法で自己紹介の定型文を作っておくと、自己開示が苦手な人でも堂々と自己開示ができるようになります。
それでも自己紹介が苦手だとしたら、「〜とよく友達に言われます」という文章にしてください。

ここから先は、さらに自己開示を適切に行い関係を深めるための方法について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。


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