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SDGs?それで、いくらもうかるんだ?

「それで、いくらもうかるんだ?」──。持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)への取り組みの必要性を説明する社員に、ある日本企業の経営者が発した言葉だ。もう何年もこの状況が変わっていない。
それでも、SDGsを企業の社会的責任(CSR)や企業イメージ向上の一環としか捉えていない日本企業が依然として多い。「また1つ余計なコストが増えた」というのが、ほとんどの日本企業の本音ではないか。

これが日本の現在地です。
このような状況が続くようであれば、日本の未来も危ういです。
SDGsの目標は社会に必要とされていることです。
これは疑いようのないことだと思います。
「社会に必要とされている」所にこそビジネスチャンスがある、これが私の考えです。
SDGsはビジネスチャンスなのです。
何か社会貢献をして悦に入るような自己満足ではないのです。
これで儲けるのです。

日本においては、社会貢献的なことをすることに対してそれで儲けるのはどうなのか?といったような空気がいまだにあるように思います。

儲かって良いのです。

ビジネスとは、簡単に言えば、世の中のお困り事を解決することによりその対価を得ることです。
これで儲けるのです。
これはSDGsなど関係なく、普遍的なものです。
例えば、最近好調の出前館やUberEatsであれば、

・外食はしたいけど、コロナでなかなか行けない。
・コロナの影響でイートインの需要が減ってしまったので、それ以外で売上を確保したい。

といったようなお困り事を解決することによって利益を上げています。
これに対し、「利益を上げるなどけしからん!」という人はまずいません。
それがSDGsのようなことになると、一転して何か慈善事業的なものと捉えている人がいまだに多いということでしょう。
一時的な慈善活動に持続性はありません。
利益を得ることによって初めて持続性が生まれます。
それによって好循環が生まれるのです。

冒頭の「それで、いくらもうかるんだ?」という質問に対し、堂々と言ってやれば良いのです。
「これで~~億円の利益が稼げます!」と。
また、その一点にこそ知恵を絞るべきなのです。
これが当たり前になることによって、SDGsはより推進されていくでしょう。
SDGsを慈善事業的なもの、あるいは単なるコストと捉えているようでは、一向に前進しません。

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