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Whatではなく、WhyやHowにその人らしさが出る〜Why→How→Whatで考える〜

「Whatではなく、WhyやHowにその人らしさが出る」

これは就職活動をしていた時になにかのセミナーで聞き、一番印象に残っている言葉。
そして社会人になった今もすごく好きで、シンプルかつ本質的なものだと思っています。
※これはサイモン・シネック氏が提唱する『Whyなぜ→Howどのように→Whatなにを』の順で伝えると共感を得やすいと説くゴールデンサークル理論をベースに話されていました。

(私も含め)多くの人はWhat気を取られすぎているなぁと感じる瞬間がよくあります。

例えば、就職活動のESや面接。人材業界にいるからか、毎年、複数名から就活相談をもらうのですが、
全国大会優勝、主将、サークルの代表、ゼミ長、インターン・・・・何をやってきたか(What)のアピールがメイン。就活で話すために何かをしているという学生も時々います。
それはそれでとても素晴らしいこと。だけど、なぜ(What)、どうやって(How)?を聞かれると、どうやっては何とか思いついたが、なぜと聞かれると分からない、言葉にできない・・・ということが多い。
(ESが通らない、面接が通らない、のパターンはここが原因なことが多いです。)

上記のようなWhatだけでは、その経験が仕事にどう生きるのかはわかりません。
Whatを聞いた面接官が次に聞きたくなる質問は「なぜ(Why)、どうやって(How)」ということ。
Whatが同じでも人によってWhyやHowは異なっているので個性が見える、
また、WhyやHowには環境や状況が変わったとしても再現性あるその人の行動・思考・スタンスが隠されているからです。

個人的には(特に新卒採用マーケットは)採用する側も、採用される側もフラットな立場で、お互いのWhy(会社の理念/個人のビジョン)、How(戦略/あり方)が一致している、その上でWhat(仕事内容)に納得しているという状態が理想だと思っています。
特に、総合職採用が多い日本企業では、Why、Howの一致ができていることによって、異動での退職リスクはもう少し軽減されるのではないかな、と。
また採用される側も、選考過程でWhy、Howを言語化しているため、しっかりとした意思決定ができているはず。自分らしい意思決定をする上で、Why、Howは欠かせないと思うのです。
※中途領域や新卒でも専門職採用などだと、Whatは採用における判断材料になるかと思いますが、それでもやはりお互いのWhy、Howを明確にしておくは重要だと思います。

今回は就職活動、採用の一場面を例に記載しましたが、
商品開発、提案、コンセプト決め・・・ビジネスにおける意思決定、個人が普段の何気ない生活でしている選択、意思決定も、
一見、Whatを決めているようですが、その選択・意思決定フローの裏にはWhy、How、Whatの手順を踏んでいます。

毎日ふとしたことに「なぜ、どうやって、何をやるのか」と考えてから行動すると少し窮屈そうなので(笑)、その必要はありませんが
重要な意思決定をするときやもやもやするときにはWhy、How、Whatを考えてみてもいいかもしれません。

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