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カベルネ・ソーヴィニヨンの話

 カベルネ・ソーヴィニヨンは、赤ワイン用のブドウ品種であり、世界で最も広く栽培されている品種のひとつである。
最もポピュラーな赤ワインのブドウ品種として知られる。
 今回は世界的代表品種をご紹介、ワインを召し上がる多くの方々が一回は耳にしている品種、深堀りして参ります。
久しぶりの投稿で申し訳ございません。

CH.HAUT BRION 
グラーヴ唯一の五大シャトー

カベルネソーヴィニヨンとは


 ◯原産地
ローマ時代 ビトゥリカ と呼ばれていたブドウと同一と考えられる。
原産は南仏、スペイン北部、ボルドーとも言われている。
起源は定かではないがボルドー地方で成功している品種です。
1990年代の遺伝科学研究により①ソーヴィニヨン・ブラン②カベルネ・フランとの
自然交配により誕生した品種と明らかになっている。
 ◯主な栽培地域
フランス(ボルドー、南西部、ロワール)
ブルガリア、カリフォルニア、オーストラリア
主に温暖な地区で育てたられる。

 ・渋みの強いワインを生むブドウ品種の筆頭格に挙げられるのがこの品種。
渋みの強い(フェノール類が豊富)ワインは体にも良いと呼ばれ、皆さまのテーブルを彩る一杯にもなっております。
長きにわたる熟成を可能にするブドウ品種でもあり値段はピンからキリまでございます。その分皆さまには長年親しまれてきたブドウ品種とも言えます。

特徴

 まず一つ、色が大変濃いです。
黒みを帯びた色調をしていて、主にガーネットと表現します。
イメージ通り香りも濃縮感のあるジューシーな香りにスパイシーな香りもします。
例えるなら、重厚で飲みごたえのあるワイン。渋さと酸味のバランスがよく、力強く濃厚で"赤ワインらしい"味わい。 これがカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴です。

カベルネ・ソーヴィニヨンは女性的?

「ワインの女王」カベルネ・ソーヴィニヨン
これだけ聞くと、疑問を持つ方がほとんどです。
カベルネ・ソーヴィニヨンはフランス・ボルドーで主要な品種ですが、伝統的に
ボルドーは「女性的」ブルゴーニュは「男性的」と言われます。逆のような気もしますが、、、しかしそこにはワインの醍醐味、熟成と言うワードが必要になります。

 熟成されたワインの香りにその特徴がございます。
ボルドー→上品、内向的、複雑なアロマ(果実香)、魅惑的、円熟した香り
女性的な印象が多いのがボルドー
 歴史的畑争奪戦もあり「ボルドー=貴婦人」と言う認知度が更に高いです。
ボルドーは、イギリスにより発展しました。
イギリスは熟成したワインを好みますので「ボルドーは10年以上寝かせてから飲むべし」が格言となっています。

世界を旅するカベルネ・ソーヴィニヨン


 冷涼な気候では黒スグリのような香りを持ち、熟成が進むと杉・ミント・ピーマンのような香りが主張を強くします。やや温暖な気候では、ブラックチェリーや黒オリーブのような香りも併せ持ち、暖かい地域では干しブドウのような甘い香りを持ちます。

・フランス ボルドー

 ボルドー地方のカベルネは新世界の物に比べ、グリーン(ハーブ)な香りと酸味が豊かで、渋み(タンニン)も強くなり長期熟成が多い産地。
有名な5大シャトーもあり世界的知名度の高い生産地区
単一ではなく幾つかのブドウ品種をブレンドして作るのが支流となる。

Chateau Lafite-Rothschild 
シャトー・ラフィット・ロートシルト

・カリフォルニア

 カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培面積や生産量はボルドー地方に匹敵します。この品種から造られるワインは、ボルドー地方ではアルコール度数12~13%が一般的ですが、カリフォルニアでは14%を超えることも珍しくありません。果実味が前面に出たデイリーワインから長期熟成に向くプレミアムワインにまで幅広く造られています。

OPUS ONE 
オーパス・ワン
フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とロバート・モンダヴィ氏のコラボレーション

・オーストラリア


 1970年代に、南オーストラリア州クワナラのワインがオーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては初めてが国際的に評価されました。しっかりとした果実味とミントを感じる清涼感のある香りが特徴。
オーストラリア各地域のカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴としては、バロッサ・ヴァレーではしっかりとしたフルボディのワインが造られ、クレア・ヴァレーはバロッサ・ヴァレー同様のフルボディでかつより冷涼な気候に起因すする凝縮感が特徴です。ヴィクトリア州のヤラ・ヴァレーでは酸味とタンニン、果実味のバランスが取れたワインが造られます。

まとめ

 今回は赤ワインのブドウ品種の中でも人気なカベルネソーヴィニヨンをご紹介致しました。多国でワインが作られ味の変化が存分に楽しめます。

 若いうちからしっかりとしたタンニンが楽しめ、熟成を経て優美で複雑な風味が生まれる。1,000円前後のワインからボルドーの5大シャトーに代表されるような高級ワインにまで幅広く採用。
 どの産地どの価格帯でも「黒系果実の濃厚な風味としっかりとしたタンニン」というこの品種らしい個性が感じられるところが生産者からも消費者からも広く支持される理由の一つです。


 牛肉や仔羊肉など、肉質がしっかりと感じられる赤身肉を使った料理との相性が抜群です。調理法はグリルやローストがおすすめです。
 チーズならハードタイプ全般や白カビタイプがぴったり。また、カカオ成分高めのチョコレートとも良い相性です。

様々な楽しみがございます。シチュエーションに合わせて良いワインと出会って頂ければ光栄です。
最後までご覧頂き有難うございます。

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