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推しと同じ時代に生まれたおかげで

先日、大好きなバンドのライブに行った。

生きていて良かった。
これからも、このバンドと同じ時を生きていきたい、と思った。

(愚痴や不満ばかり書いているこのnoteでバンド名を出すのは憚られるので、バンド名は出しません。)

適応障害で休職からの職場復帰や、その後毎日出勤することに対して、「大好きなバンドのライブに行く」という予定は、私に大きな勇気をくれていた。

休職前からも、このバンドが私の支えとなっていて、
働くのは、このバンドのレコードやBlu-rayを買うため、そして年に1回ライブに行くためだった。

ライブは半年以上前に当選していて、
毎日“明日(=仕事)”がくることが恐ろしくても、ライブに1日近づくと思ってなんとか乗り越えてきた。

それでも私は結局潰れちゃったし、今でも全然回復した気はしないけど、
ライブに行くまでに、「普通」になりたかった。
「普通」に平日は働いて、「普通」に休日を楽しむ。
お腹がペコペコのときに食べるご飯がよりおいしく感じるように、
平日を頑張って乗り越えた分、休日が、ライブが、ひとしお楽しく感じられるのだと思っているので、
ライブに行くまで、特にライブ前1週間は、頑張って出社する必要があった。

仕事を休んでいることから生じる罪悪感に耐えられずに復職しただけなので、
もとの職場に戻ったらまたダメになるのでは?てかそもそも全然元気になってないし😤という状態で、正直、復職してからライブの日まで私は働けるのだろうか…とすら思っていた。
当日だって、このメンタル不調でライブ会場にたどり着けるのか?という不安もあった。

しかし薬を飲みながら、バンドへの「好き」という気持ちをエネルギーに変えて頑張って働いて、当日も会場に行き、
「普通」に平日は働いて、「普通」に休日を楽しむ、という目標はひとまず達成できた。

肝心のライブは、それはもう幸せな時間で。

生きることが面倒くさくなり、何もかも投げ出したくなることもあるが、
この時代に生まれて、このバンドに出会えたこと、ライブに行けたことは、「生きていて良かった」と思わせてくれる。

今までの人生でしてきた自分の選択が正しくなかったように感じることは、悔しくも多々ある。
今だって、就職する会社間違えたかも、とか、最初につらくなったときにすぐに異動願いを出せば良かったのかも、とか思ってしまう。

しかし、16歳のときにこのバンドを好きになったこと、そしてそのままずっと、今も大好きでいることは、大正解だと思っているし、
このバンドのことが好きな自分のことも好き。
毎年、ファンクラブの更新ハガキが届いた次の日には更新手続きをするくらい、ずっと魅力のあるこのバンドのファンになったことが自分の誇りだ。

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