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憧れではなく、夢に生きよう

一年前、「私のやりたいこと」について書きました。

「家事育児だけの暮らしでも幸せ」「これが私のやりたいこと」。

今だから言えるのですが、これは当時の私の精一杯の強がりで、見栄で、大嘘です。


一年前、妊婦だった私は毎日つらくて、コントロールがききませんでした。「やりたいこと」のはずの家事育児もままならず、なにより大切なはずの家族に八つ当たりして、自己嫌悪して、いちばんひどいときは死にたくなって相談センターに通いました。うまれてはじめてストレスで蕁麻疹になって、全身真っ赤になりました。
SNSどころじゃなかっただけなのに、「よく見られたい」という見栄で、ぐちゃぐちゃの部屋のなかで、きれいな嘘の言葉を書き殴っていたのです。


出産を経て心身ともに落ち着きはじめ、改めて私のやりたいことについて考え、やっと言葉にできるようになりました。

健全な自愛を手に入れて暮らしたい……憧れではなく、夢に生きたい。



他人を軸にして、嘘をついて生きてきた

SNSをひらけば、毎日、だれかの華々しいニュースや、暮らしのなかの幸せを綴った投稿が流れてきます。日常をこなすことすら難しく感じていた一年前の私は、自分ひとりが停滞していて、みんなは前に進んでいるようで怖かった……それはもはや停滞ではなく、後退でした。


私は子どものころから、自分ではないだれかの軸をたよりに生きていました。
親にはじまり、兄弟、友だち、先生、恋人、憧れの人……その人たちに依存し、彼らがよいと思うであろうことを「正しい」と思い込んで、正しくあるために行動しました。

他人を軸にしてしまうと、それと自分を比べて自己嫌悪してしまいます。その差を埋めるために、たくさんの嘘をついてきました。

まわりから見たら「え?そんなことで?」というような嘘も平気でつきました。嘘をつきすぎて、どんな嘘をついたか、なにが本当でなにが嘘かすらわからないこともしょっちゅうです。そうしてどんどん自分がわからなくなりました。


憧れのあの人になりたくて、健全な努力ではなく嘘を重ねます。それではいつまで経っても追いつけやしない。恥をかきたくなくてすぐ諦め、次の憧れ(軸)を探し、嘘をつき……その繰り返しだから、軸も定まらずぶれぶれのままで、不安がつきまとう日々でした。

よく思われたくて八方美人を演じても、そんな自分につかれてしまう。どこかでぷつんと限界がきて、人や場所から何度も逃げてしまいました。

それでも「ここが合わなかっただけで、いつかきっとしっくりくるときがくる」と自分をなぐさめていました。とても自己中心的で、うぬぼれていたと思います。
自分がいやで嘘をついても、またその自分がいやになることを繰り返しました。

書いていてあまりに情けなくて、恥ずかしくて泣きそうです。でも、そうやって20年以上生きてきたのが私。
そんな自分と正面から向き合うことはとても苦しくしんどかったけれど、向き合ったことで気づけたことがたくさんありました。

そうして、やりたいこと、やるべきことも見えてきたように思うのです。


まず、あるがままの自分を認めること

「暮らしを大切にしたい」というのは本心でした。
ただ、私は暮らしよりも先に大切にするべきことがあります。

それはほかでもない、私自身です。


「憧れのあの人のような自分」「○○な自分」でもなく、「○○じゃない自分」でもなく、あるがままの自分を大切にすること。
自分を認めるときに、条件なんていらないとしっかりと理解すること。
自分の声に耳を傾け、自分の足で立ち、歩む……他人軸ではなく、自分軸で生きていくこと。

まわりと比較することや憧れ、執着から抜け出し、自分で夢を見出して進んでいきたいのです。自分という器を満たしてたしかなものにすれば、自分の軸が定まっていく。帰るべき場所も見えてくる。

自己中心的に、自分勝手に生きても、自分すら幸せにすることができませんでした。自己中心的なことと、自分を大切にすることはまったく別ものです。自分を大切にし、健全な自己肯定を得てはじめて、他人とあたたかい関係が築けるのだと気づきました。
それが心地よい暮らしへの第一歩だったのです。


私たちに必要なのは「ご自愛」だ

私は極端な例にしても、あるがままの自分を見つめられない人はいると思います。「こうなったら」という理想にとらわれたり、だれかやなにかと自分を比べて自己嫌悪したり自己否定したりして、その差を埋めようと無理をしてしまうことはあるのではないでしょうか。


だからこそ、意識して自分自身を大切にする=自愛することを忘れずにいたいと思います。
自分として生まれた以上、人生は自分が主役で中心なのだから、自分を満たして、あふれたぶんがまわりに流れて、そうしてどんどん広がっていくのがよいかたちな気がします。そこに他人の価値観や美点はいらず、ただ自分が感じられることが大切です。

あるがままの自分を受け入れて、次に自分で自分のご機嫌をとっていく。
その方法はさまざまで人それぞれだと思うので、それもひとつずつ「自分はこれだな」と見つけられたらきっと楽しいはずです。

「ご自愛ください」とはビジネスメールで見かけることのある言葉ですが、これはなにより自身に向けてかけてあげる必要があるのかもしれません。


憧れも自分を前進させる大切な要素になればよいし、その過程で夢を見つけられることもあるとは思うけれど、だれかへの憧れから夢にきちんと昇華できるように、「ご自愛」をキーワードに毎日を過ごしていきたいと思います。


私もまだまだ出発点です。これから少しずつ自分を変えていく努力をしなくてはなりません。
この文章が私のように、自分自身を見失いかけていたり、自信がなかったり、迷っている人に届いたら幸いです。直接つながってもつながらなくても、よりよい自分を目指しがんばる仲間が増えますように。

それでは。





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埼玉県在住の編集・絵描き|児童書編集者として知育・学習本を制作→二度の出産をへてフリーに|暮らし、自己理解、伝統、こども|きのこ頭のメガネです

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感じたこと、考えたことをそのまま書いています。おもに家族、子育て、日々のこと。刺激はないけど、おだやかに流れる毎日のなかでのこと。

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