04. ぽつぽつと雨 【 旅の記憶 】 5/21
栃木から長野への山越え。
途中、日光東照宮に向かう人たちの渋滞にはまりかけたけれど、それ以外は基本山の中をすいすいと。
山の上は新緑の柔らかい緑がたくさん。きれいやなあ。これで少し雨が降ってくれたら緑雨の写真を撮れるよね、なんて夫と話しながらひたすら山道を走る。
ぽつぽつと雨が降りはじめた。
小雨降るなか林を歩き、新緑を撮る。
緑雨という季語に出逢ってから雨も心地よく感じるようになった。避けていたものや嫌に感じていたもののよさに気づけるようになるのは歳を重ねてきた証なのだろうか。
この先も様々な経験や出逢いを重ねていくのだろうけれど、遅くてもこの世を去る頃までにはやわらかく、しなやかに、人やモノ、コトと関われるようになっていたい。
さて、雨足が強くなってきた。急いで車に戻ろう。
外が暗くなりはじめた頃、長野に到着。
宿主は別のところで暮らしていて、人のお家だけど家族水入らずという不思議な状況。掃除をしたり、買い物に行ったり、コインランドリーに行ったり、なんだかんだとやっているとあっという間に遅い時間。
だけど、何だか気が休まらなくて、落ち着かなくて。それでもいつの間にか眠っているのが私のいいところ。いちいち悩んだり苦しんだりするけど、きちんと身体は休めようと動いてくれる。
今日はこのあたりでさらりと。それではまた。
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