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悩む僕ら

居宅のケアマネージャーとして自宅で暮らす高齢者や介護を必要とする方たちの支援、相談を仕事としています。
その中で、自分の今置かれた環境が恵まれたものであると
感じる機会があります。

同じ事業所で働く私を含めた3人のケアマネージャー。
それぞれ秘めた魅力と個性をもちながらお互いにリスペクトしあい日々机を並べ仕事をしている。
3人三様に悩ましい支援を抱えながら、それぞれの仕事ぶりを対応する電話越しに感じながら、時には「聴いてー!」とシェアをしあう。

私たちは安易にわかる、とは言わない。話を聴くことができるナチュラルコーチなのだ。
そして感じたことを伝えあう。そこには否定やアドバイスはない。答えは自分の中にある、そんな気持ちにさせてくれる。

仲間に聴いてもらうとそれまでずしーんと重くのしかかっていた肩の荷が軽くなるのを感じる。そしてお互いの話を聴くことで、悩んでるのは自分だけじゃないという勇気をもらう。

毎日心安らぐことはない変化の連続の日々。特にコロナが大流行し、毎日どこかしらのデイサービスやショートステイの受け入れが中止されるそんな日常の中で、利用者・家族と一緒に、いや時には利用者や家族以上に悩むことだってある。そんな仕事をやり続ける私たち。
『病気だよね。』そんな風にも自分たちを面白がれる私たち。誠に稀有な人種だと思うのです。

人は群れをつくり暮らす社会的動物。一人では生きられない。
抗うことでできない生老病死という課題に立ち向かうには適材適所の人材・サービスが必要であり、助けてくれー、聴いてくれーと言える仲間が必要なんだと感じます。

困ったら相談できる仲間がいる、当たり前ではない恵まれた日常の中に身を置けるありがたさを私たちの関わる人達にも広げる、そんなイメージで明日も自転車で駆け抜け、そして話を聴きあう。利用者さんの生活の中にすてきだな、と思える一瞬を心の栄養として分かち合いながら。



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