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似ても焼いても食えないものを飲み込んできた

コーチングの勉強のために、自分の為に定期的にコーチングを受けています。最近、子育てに悩むことがあり、公開コーチングのクライアント役に手を挙げてみました。

そこで、私は自分の中の開かずの扉を開けてしまったのかもしれない、という思いになっています。

テーマは夫婦。夫との関係性について。夫に言いたいことを口にしたときに、私の中に強い感情が押し寄せて、許せん!×100の状態となっていることに気が付きました。

私はこんなにもアクの強い感情と言葉をぐっと飲みこんできたんだなぁ。しみじみとそんなことを思っています。そりゃ、体も壊すよ…。

想えば、夫の事故で色々大変なことが起こり、もう駄目だ。さすがに逃げてもいいんじゃないか。この許せなさ、どうしたらいいんだー!そんな次々と沸き起こるネガティブな感情を様々な技により味付けし、工夫をし、ぐっと飲みこんできた、と振り返るのです。

ある時は仕事に打ち込み、自分のことより他人のことに思い悩む調理法。ある時はランニングにより体を動かしぐっすり眠るという調理法。ある時はズンバで踊り狂ってトランス状態を味わうという荒技。ほかにもいろいろあるけれど、どれもその時渡された煮ても焼いても食えないような食材をその時身近にあるスパイスや知っている調理法により扱い、食べられるものとして仕上げてきたと感じています。時にはあの食材のお陰で、この感動に出会えた、なんて体験もありました。

飲み込むことは得意ではあるけれど、時に自分に負担がかかって消化できないものもあったんだ、と思います。消化できないものはずっとおなかに残ったまま。良からぬものへ変化をして、やがていつか見ていろと復讐の時を待つ毒のように自分の中の秘密兵器と化している。

ぐっと飲み込むことで私はどうしたかったのか…。

私は強さ、を手に入れたかったんだ、ということに気が付きます。

どんなものでも栄養とできる強さを私は手に入れたかった。大切なものを守れる強さを手に入れたかった。

扱いの難しい食材のお陰で、私は様々な調理法を身につけたと感じています。そんな私が、今度はもっといい素材で調理をしたなら、きっと体に優しく美味しい料理ができるんじゃないかという思いもあります。心地よい素材、わくわくする調理法、おいしさを共に味わう仲間。そしてまた新しいレシピを教わり、それを子供に、周りに伝えていく。そんなことをこれからはしていきたい。

描いたゴールに近づく一歩。まずは、今のぐっと飲み込む習慣を変えてみる。きっと本物のシェフは本物の食材を使いたいと思うから。食べたくないものは選ばない。体にいいものを取り入れたらいい。

今日食べたものが明日の自分をつくる。

あの秘密兵器は発酵という技を使って時間をかけて熟成させて、やがてアルコール度数の高いお酒に変えていつかあんなこともあった、と乾杯できるようになったらいい。その時は禁酒を解禁してもいいかな、と思う。

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