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「ソウルフル・ワールド」と「ピクサーの舞台裏」

ミュージカルの舞台『ハミルトン』の映像が配信されたと知ってディズニープラスに加入してから、1本の動画も観ることなく半年以上が経過してしまった…
肝心の「ハミルトン」は日本語字幕が付いておらず、私の英語力では英語字幕だけで韻を踏みまくるラップ・ミュージカルはついていけなさそうで観れていない。定期的に「ハミルトン 字幕」でTwitterを検索して、私と同じように首を長くしてハミルトンの字幕を待ち続ける同志の嘆きに勝手に共感している。

そんなおり、ディズニープラスの独占配信でピクサーの新作『ソウルフル・ワールド』が公開された。これがよかった。「やっと観たい作品が字幕で観れるぞ!」と無駄に半年分の期待を込めて鑑賞したのに、まさかの期待超えをしてくるとは。ということで、『ソウルフル・ワールド』で今年最初の映画レビューを書きました。

映画を観た後、同じくディズニープラスに入っている『ピクサーの舞台裏』というドキュメンタリーシリーズを続けて観て、これもとても面白かった。
『ピクサーの舞台裏』は各話でピクサーで働く人物を1人ピックアップし、彼らのパーソナリティと仕事ぶりを伝えている。1話10分前後と、観やすいのも嬉しい。

1話目で取り上げられたのは、『ソウルフル・ワールド』の脚本を担当したケンプ・パワーズさん。彼は『ソウルフル・ワールド』の主人公ジョーと同じ夢を追う中年のアフリカ系アメリカ人男性だ。ドキュメンタリーを見ると、パワーズさんが脚本だけではなく、主人公が生きる世界をリアルにするための表現に深く関与している様子がよくわかる。映画で印象的だった床屋のシーンは、パワーズさんが「アフリカ系アメリカ人の文化」を表現するために加えたのだそう。その話を聞いて漠然と『星の王子 ニューヨークへ行く』の床屋シーンを思い出した私…そういえば、星の王子も続編が作られてるみたいで楽しみである。

2話で取り上げられたいつもレトロな服装をしている超おしゃれなキャラクターデザイナーの女性にもとても刺激を受けた。彼女は『ソウルフル・ワールド』に出てくるカウンセラーたち(名前は全員ジェリー)の、光の線でできたようなキャラクターデザインをした人だ。女性性を誇張した個性的なファッションが仕事の邪魔になることなく、むしろファッションを活用してイマジネーションを広げている姿が素敵だった。

映画を観た直後にこうやってドキュメンタリーを通して、スタッフや映画ができる過程について知れるなんて、配信ならではだろうなぁ。


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