2024.04.04メカジキのチーズソテー

今日は商工会議所に行ってきた。都内の商工会議所は経営の分析や課題解決のサポートを無料で行うサービスをやってるというので、申し込みに行ったのだ。

個人事業主をしているが、営業や自己プロデュースが本当に苦手で、自分の持っているものでどうお金を作っていくかの知恵が足りないのを感じていた。帳簿の付け方もめちゃくちゃでずっとプロに見てもらいたかったけれど、そこにかけるお金はないから放置してきた。いざ「困っていることは人に頼ろう」と決めたら、無料で頼れる場所はすぐに見つかった。

商工会議所から帰ると、昨日煮付けにしたメカジキが1切れ余っていたので、どうやって食べようかなと「メカジキ レシピ」で検索する。洋食っぽいものが食べたいからソテーか。あっさりしすぎて物足りなくならないようにしたい。バターにチーズ、スパイスとハーブをたっぷり使えば満足度が高くなるかも。バターレモンソテーってやつおいしそう。ソースに刻んだトマトを使ってるのもおいしそう。どっちも取り入れちゃおう。

プロのレシピ、一般ユーザーが投稿したレシピ、Instagramの「#メカジキ」の一覧…あらゆる人の手を借りながら、今日の自分が満足できるレシピを頭で組み立てる。こうやっていろんな人から知恵を借りることができるおかげで、私の食生活はかなり充実している。

去年、とてもつらいことがあって、人に相談できる前は死んでしまいそうな時期があった。限界だと思ったとき、恥を忍んで友人たちに連絡した。振り返ると、その瞬間から回復がはじまったと思う。人を頼ることは大事だ。

ただ、頼るとは人に負担をかけることになるわけで、こちらの状況が悪ければ悪いほど負担は大きいわけで、そのことを考えると自分にも負担がかかるわけで…と頼るって難しい。

本当にしんどい時期をたくさんの人に支えてもらった経験を経て、少し「頼る」という感覚を掴んだ気がする。人を頼ることは、頼る前から自分がずっと周りに支えられてきたことに気づくことだ。私は頼っている自覚なく、これまでも周りを頼ってきたのだ。頼ることに自覚的になって初めて、自分がいかに恵まれた環境にいるのか理解し、心から周りに感謝できるようになった。

私が掴んだ「頼る」感覚は料理にも活かされている。1つのレシピを完璧に再現することは少ない。たくさんの人を頼って得た知識やイメージを料理に取り入れている。その中でも紹介してくれるレシピが特に好みな「頼れる人」が何人かいて、ワクワクしながらYouTubeやXで彼らがレシピを投稿するのを待っている。

この世にレシピがなければ、私はいまのように毎日楽しく料理を作っていなかっただろう。いくつものレシピを頼りに今日作ったメカジキのチーズソテーは上出来で、自尊心がほんのちょっと高まった。みなさん、いつも頼らせていただいてありがとうございます。

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