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私の中にも女性差別はあって、みたいな話。

寝られず、久しぶりにnoteを書く。

そういえば先日、親知らずを抜くために歯医者へ行った。口を大きく開けた私の視界に飛び込んできたのは、青い服とマスクに身を包んだ男性歯科医と、ピンクの服とマスクを身につけた化粧の綺麗な女性歯科衛生士だった。これが社会の縮図なのか、なんて考えながら治療を済ませた。

腫れも痛みも出なくてラッキーだと思ってるうちに、内定先でのインターンが本格的に始まった。その3日目だっただろうか。森会長の例の発言がニュースで話題になっていた。

私は「またか」と思った。不適切な発言がある度に怒るのは正直疲れたし、それに「世界に日本のジェンダーギャップがバレるのが恥ずかしいから焦ってる」ニュースの感じが最初は違和感でしかなかった。

少し前まで、賛同できる署名や何かを訴えるためのアンケートには必ず参加していた。でも最近は疲れてしまって、今回のこの署名を初めて知ったときも「またか」と思った。

でも中を覗くと、本当に本当に頭が下がる思いだった。これを夜な夜な作って行動してくださった方々に感謝。尊敬。そして行動しない私なんかが「またか」などと思ったことを恥ずかしく思う。辞めるとか謝罪とかだけじゃなくて、再発防止を訴えるところに心から賛同して署名した。

署名したその日、確か私はアルバイトのため東京にいた。いつもより疲れていたせいか、帰りに改札で何かをやらかした。係員のいる改札口へ行ってくださいとのアナウンスで、切符を持って少し離れたところにある窓口へ向かった。

そこには女性駅員が座っていた。すぐそばには男性1人、奥の方にも男性が2,3人いたのを覚えている。私が近づくと奥の男性駅員も振り向いた。

私はそこで、何故かメインで座っている女性ではなく、そばに立っている男性に声をかけ、切符を手渡した。無意識だった。対応後、窓口から出たところで自分のマイクロアグレッションに気がついた。本当に失礼なことをしてしまったと反省している。

この男性優位社会で生まれてしまった以上、残念ながら人間誰しもが性差別的な思想を持ってしまっているのではないかと思う。(自分の行動を正当化するつもりはないが)じゃあどうすればいいかって、自分の中にも無意識にせよ差別意識があることを認めて、反省して、学習して、今後に活かすしかないと思う。


Twitterで「自分もいつかは老害になりうるのだから、言葉には気をつけたい」という意見を見た。誰が言ってたのかも忘れたけど、この意見には全くもって賛同できない。この意見を支持するとすれば、それは自分が今後間違いを犯した時のためのリスクヘッジを意味することになる。

このツイートをした人はきっと、自分の間違いを将来指摘されるのが怖いんだ。自分の考えが今後古くなるだろうと予測している点においては、私も同意である。でも私なら、間違えていることがあればぜひ教えて欲しいと思う。そりゃ間違えることは悔しいし良い思いしないけど、学んでアップデートし続けるしかないじゃないか。


譲れない点があるのであれば、そのときは論理的•客観的に主張すればいい。そう考えると、森会長やオリパラ組織委員会の一連の発言はどこにも論理的な要素がなく理解に苦しむ。

私の駅での言動だって、例えば「そばで立ってる人の方が指導員っぽかった」なんて説明しても主観的すぎて言い訳にすらなっていない。座っているのが男性でそばに立っている人が女性だったとしても同じように立っている人へ話しかけていたかは、正直自信がない。

今回、女性の私にも、女性より男性の方が駅や電車に詳しいとする考えが備わっていることが分かった。根底にあるこの感覚をすぐに変えることは難しいかもしれないけれど、もしまた今回のような状況に遭遇したときは必ず女性の方に話しかけることを意識的に行いたいと思う。


森会長の発言にはとても怒っているけれど、実際のところ年齢も年齢だし、こういう発言をもしプライベートで聞いたところで、そこまで驚かなかったに違いない。実際、ニュースを見ていても「またか」と受け流していた。

でもこの投稿を見て考えが変わった。

特にnote後半のメンバーさん自身のお話に、勇気をもらったと思う。私もいろんなことを許してきた。森会長のことだって自分が駅でしたことだって「仕方ない」と思っている節があった。

他でもない私の「仕方ない」「またか」の積み重ねで今がある。今こそみんなで変わってこの問題を終わりにしたい。次世代がもし違和感を覚えることがあったとしても「仕方ない」「またか」なんて口を閉ざすことのないように、当たり前を変えたい。


私は、時に間違えてもいいと思う。むしろ間違えない人間なんていないだろう。新しい概念を自分の中に落とし込むことは容易ではないけれど、それでも自分をアップデートし続けないとだめなんだ。それがきっと社会の改善につながるから。


「仕方ない」「またか」でスルーしなくて本当によかったと思う。でも思うだけじゃなくて、発信して、自分でも体現していきたい。闘いはこれからだ。このnoteをその第一歩として。


おしまい

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(@大雄山👺)

色々勉強したいので、是非おすすめの本を併せて教えてください!🙏