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“ちゃんと”という呪縛

仕事の中で関わっているご家族(子育てをしている親)がよく口にする言葉。

“ちゃんと”育てなきゃ
“ちゃんと”した親でなきゃ
“ちゃんと”しなきゃ

“ちゃんと”って何でしょう?
ものすごく漠然としていて、正解はなくて、でもよく使われる言葉です。
この“ちゃんと”を求めて必死になってしまう人が多いのです。でも、正解がないから、明確なものがないから、いつまでも必死なのです。

もうこれは、呪縛です。
得体の知れないものを追っている感じでしょうか。
一人ひとりにとっての“ちゃんと”は違うので、周りの人に話をしてもスッキリしないことも多いのです。そして、ますます呪縛から逃れられない…。

“ちゃんと”という部分に焦点を当てていかないと具体的なところが見えてこないのです。
だから、私が話を聞く時にはこの“ちゃんと”という部分を掘り下げます。その人にとって“ちゃんと”というのは具体的どういうことなのか?を明らかにしていきます。
この“ちゃんと”の中にその人の“べき”論が潜んでいたりします。それを探していき、その部分にアプローチをしていきます。

様々な質問をしていくことで、自分自身で気づき、明確化していくことのお手伝いをします。質問の仕方にも工夫をします。言い方によっては誘導のような感じになってしまうこともあるからです。

明確化されれば、次はそれを手放していくこと、その思いから解放していくことに進んでいくことができます。

家族が肩の力を抜いて、子どもと過ごすことを心から楽しめたら、
子どももその家族も笑顔で過ごせるようになります。

でも、日々の子育ての中で
親としての気持ちは揺れ動きます。
肩の力を抜くことができる日もあれば、
グッと肩に力が入ってしまう日もある。

肩に力が入ってしまった時、
子育てに不安やしんどさを感じた時、
また話を一つ一つ聞いていくことができたらと思います。

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