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おそらくあなたも勘違い。【足指を使って歩く】本当の意味。

こばです!

足の指を使って歩きましょう


何となく聞き覚えのあるフレーズだと思います。


ただ、これを
足指じゃんけんの要領で
足の指をグーパーさせれば良いんだ!

つまり、足の指に力を入れて歩くんや!


という意味で捉えていらっしゃる方が多いように思います。

今回は、間違いやすい
【足の指を使って歩く】をざっくりと解説します。

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足の指に力を入れずに歩く


草履や下駄のように鼻緒のある履物で
【足の指に力を入れて、鼻緒を挟んで歩くと健康に良さそう】

というお声を見かけることがありますが、
これはあまり良くない傾向にあります。

というのも、これは足の指をグッとかがめた状態になるからです。


いわゆる かがみ指(ハンマートゥ)という、力をいれてなくても普段から足のゆびの関節が曲がった状態になってる足の状態を強制してしまうからです。

足の指を曲げていると

バランスがとりにくくなります。


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逆立ちをしている時って、手の指をしっかりと広げていないと
不安定になりやすいですよね?

この時に手の指を曲げていたらグラつきやすいのです。

これは、立っている時にも言えます。
足の指が開いているとバランスがとりやすくなるのです。

つまり、

【足の指を使って歩く】というのは、少なくとも
【足の指に力を入れて歩く】という意味ではありません。
【足の指を広げて歩く】に近いです。

また、人のカラダの構造からみると


筋肉の役割が部位によって異なります。

カラダの中心に近い筋肉は

・大きな力をだし
・カラダを大きく動かし
・カラダを大まかに動かすのが得意

つまり、大きな力で大ざっぱな作業に向いている

カラダの中心に遠い筋肉は

・小さな力をだし
・カラダを小さく動かし
・カラダを小さく動かすのが得意

つまり、小さな力で細かな作業に向いている。

これを歩行で考えると

お尻や背中、太ももなど【カラダの中心に近い筋肉】
=下半身の関節を大きく動かす
=エンジンのように大きな力を生み出すことが求められる


足の指先につく筋肉など【カラダの中心に遠い筋肉】
=指先などの関節を細かく動かす
=カラダで生まれた大きな力を
・強く蹴り出すために地面に伝える
・ケガをしないように力を受け流す

といった効率的に作用させる柔軟性や操作性が求められる


そう、足の指に求めるのは
力強さではなく柔軟性なのです。

※もちろん、不安定な場所で踏ん張るためにグッと力を入れるのも大事です。ただ、それはあくまでも不安定な場所で踏ん張るというイレギュラー要素への対応です。

このことからも、足の指を使って歩くというのは

足の指を広げ、柔軟に動かして歩く


というのが最も合理的な考え方だと思います。

こばでした!

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