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200602_SAYONARA/SAKEROCK

6/2のおすすめ音楽。


ちょうど5年前の、2015年6月2日。
1組のバンドが、両国・日本国技館でラストライブを行った。

SAKEROCK」というインストバンドだ。


星野源というアーティストは、今や超ウルトラスーパー国民的
アーティストであり、日本においてその存在を知らないという人は、
もはやいないんじゃないかというくらいである。


では、そんな星野源が、元々フロントマンを務めていた、
インストバンド・SAKEROCKについては、どうだろうか。


さらに言えば、在日ファンクとしても、役者としても活躍する、
"ハマケン"こと、浜野謙太。


様々なアーティストのサポートドラムとして至る所に
顔を出すドラマー、伊藤大地。


こんなに"個"の強いインストバンドも、なかなかいたもんじゃない。


元々、SAKEROCKは5人で活動していたけれど、
キーボードの野村卓史、ベース・田中馨の2名は途中で
脱退してしまっていた。


この『SAYONARA』という曲は、
彼らが最後の最後、もうSAKEROCK解散を決めてから、

脱退した2人を改めて迎え入れ、
メンバー5人で作られたアルバム『SAYONARA』(同名タイトル) の
ラストに収録されている楽曲だ。


SAKEROCKとしての、正真正銘ラストソング。


国技館でのラストライブでも、
最後に演奏されたのはこの『SAYONARA』だった。


・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

僕はこの曲が、
"日本で最もエンディングにふさわしい曲"だと思っている。


もし自分でラジオ番組を持つことが出来たら、エンディングは
絶対この曲にすると、心に決めている。
(披露されることは無いけど。w)


「最後」という言葉を音楽で表すとしたら、きっとこんな曲に
なるんだろうな、、とさえ思っている。それくらい全てが完璧だと思う。


イントロは野村卓史のピアノと星野源のマリンバで静かに始まりつつ、
ハマケンのトロンボーンで一気にスイッチが入り、
伊藤大地の手数の細かなドラムス、田中馨のベースライン、
星野源のギター&コーラス、、


SAKEROCKを構成していた要素が、
曲の終わり=SAKEROCKの終わりに向けて、集約されていく。


「SAKEROCKは、間違いなくこの5人で活動してたんだ!」

そんな宣言にも似た強いメッセージが、
歌詞の無いこの楽曲から聴こえてくる気がするのだ。



国技館の真ん中を向いて5人が演奏していたあのラストライブは、
5年経った今でも感動的で、記憶に残っているライブの1つでもある。


「次のライブは、"あの世"で、皆で集合しましょう。」


けだし名言ですよね。。
あの場面で、このフレーズを言える星野源はやっぱりすごいなあ。


うう。
久々に、ラストライブのDVDが観たくなってきたぞ。。


以上、6/2のおすすめでした。

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