24.雑記 2021年9月4日(土)

先ほど、ニュース番組を見ていたら、驚くべきニュースが舞い込んできた。

某ウイルスの抗体ワクチンを2回接種すれば、大規模イベントや会食への参加、旅行を容認する、というものだ。

しかもこの提言案を示したのは、政府分科会、詳しくはわからないが、政府お墨付き(逆を言えば、政府の良いように利用されてしまう)がある組織なのだろう。

分科会内で反対意見もあるようで、決まったわけではないが、個人的には猛烈に危険視している。

医療体制の逼迫(既に医療崩壊していると思うが)が取り沙汰されている現在の状況で、一部の世論に圧されて示した気もするが、危ない気がする。

世界的には、「ワクチンを2回接種する=正義」のようなリズムが生まれつつあるが、その波がついに日本にも来た感じだ。

そして、この「ワクチンを2回接種する=正義」が行き過ぎて、「ワクチンを2回接種する=正義=安全」になってきている気がしてならない。

果たして本当だろうか。

このようなニュースもある。

ワクチンを2回接種しても、残念ながら感染する恐れは十分にある。むしろ、これでまた、現在もしっかりと我慢している若者を含め、多くの人が都道府県を越える移動をし、感染が拡大する恐れがあるのではないか。

これの尻拭いは、残念ながら政治ではなく、医療である。自宅療養者が増え、「救える命が救えなかった」と謝罪させられるのは、医療従事者なのである。そしてまた、政府からは「対策のために○○を増やします」「医療従事者には○○をして頂くよう強く要請しました」とやることが増やされる。

どう考えてもおかしくはないだろうか。

それでも、現在の規制を緩和させる提言案が出された。

これでは、現在でも、苦しいという声を挙げている医療体制に、いよいよしわ寄せ――もはや医療崩壊を宣言する日――が来る気がする。

昨日(2021年9月3日)も、某ウイルスの重症者数は2,221人で過去最高を記録した。陽性者数は17,444人で、単純な計算になってしまうが、昨日時点の陽性者の内の重症者数の割合は12.7%。1週間前の2021年8月27日は陽性者数は24,193人、重症者数は2,000人で割合は8.3%なので、陽性者に占める重症者の割合は確実に上昇している(2021年9月3日の重症者数及び陽性者数は毎日新聞、2021年8月27日のそれはNHKより引用、割合の計算は、重症者÷陽性者×100の数の小数第二位を四捨五入してこぼば野史が算出した。単純な計算なので、これがこのまま現実社会に当てはまるとは限らない)。


他方、昨日は、菅内閣総理大臣が今月に行われる自民党総裁選に出馬しない意向を表明した。

菅内閣が終わるのである。

この報と規制緩和のタイミングが同じなのは、決して偶然ではない気がする。

菅内閣の退陣について、野党からは厳しい声が上がっているらしい。

これが日本の政治の必然なのであろう。政治を運営すれば、「政策が間違っている」「後手に回っている」「退陣しろ」と批判され、退陣するとすればで「無責任だ」「最後まで責任を取れ」と批判される。

そして、これが政治に限らず、日本社会の長年の、それこそ歴史的な状態なのだろう。

日本人のご都合主義というか、ある意味日本人らしいところが悪く出ている気がする。

自民党総裁選には、「野戦病院を作る」という物も出馬するらしい。

野戦病院を作ったらいよいよ、戦時下、医療崩壊どころではない気がする。

それでも、規制を緩和させる提言案が出されたのだ。

とりあえず、一部の世論に圧されて、規制を緩和させるのは、私はどういうものか、と思う。

気に合わず、現代社会のことを言語化してしまった。

今回はここまで。

頓首頓首。

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